「お金としっかり向き合って、心豊かな暮らしをするにはどうしたらいい?」年齢を重ねて、そんな風に考えている人も多いのではないでしょうか。72歳・月5万円でひとり暮らし中のブロガー・紫苑(しおん)さんは、節約と食生活の大切さを実感し「お金をかけず、体によい食べ物・食べ方」を追求しているそう。ここでは、紫苑さんが実践しているという「少ない食費を支える保存術」をご紹介します。

食材保存の強い味方!塩麹をよく使います

肉や魚を保存するのに重宝しているのが塩麹。手づくりのタイプは焼くとツブツブが焦げてしまうので、湯せんで火を通す鶏ハムに。焼いて食べることの多いイワシなどの魚には液体タイプをふりかけておき、塩焼き、かば焼き、オーブン焼などに。

【画像】紫苑さんのある1月の支出表

鶏むね肉は塩麹をすり込み、 耐熱の保存袋やポリ袋に入れて冷蔵庫で1日寝かせます。 袋の口をしっかり閉じて、袋ごと15分ほど湯せんして、そのまま余熱で10分置くだけでやわらかな鶏ハムに。 冷蔵庫で3日ほど保存可能。

良質なタンパク質と腹持ちを両立する食事

お昼ごはんは、ひと鍋でつくれるパスタや、おにぎりなどが定番。この日はシラス干しと明太子を入れたおにぎりに、つくり置きしていた鶏ハム、卵焼き、ニンジンや油揚げ、ワカメを入れた具だくさんのおみそ汁。

夕食は肉類や魚などの動物性タンパク質と豆製品の組み合わせでメインおかずを。こちらはひき肉とはんぺんの肉団子と厚揚げ、小松菜をおだしとしょうゆでサッと煮たもの。豆腐よりも厚揚げにすると、少し油が入る分、おなかもちもよくなります。

紫苑さん流!つくりおき肉団子のつくり方

●紫苑さん流!つくりおき肉団子

【材料(つくりやすい分量)】

鶏ひき肉、豚ひき肉 各140gほど
はんぺん 1枚(大きいものなら1/2枚)
おろしショウガ チューブ4〜5cm
しょうゆ、みりん 各適量

【つくり方】

(1) ボウルに材料を入れ、はんぺんを崩しながらよく混ぜる。

(2) その日食べるぶんは大きめの肉団子に。残りは清潔なポリ袋に入れて、上から指で押して分ける。こうしておくと、冷凍しても使う分だけ取り出しやすい! 冷凍で2週間ほど保存可能。

(3) 冷凍するときはステンレスのバットに入れると早く凍るうえ、冷凍庫内で重ねやすい!

おかずをつくりおきする際は、清潔な保存容器に入れて保存してください。保存状態によっては傷みやすくなることもあるので、保存期間内であっても早めに食べるようにしましょう