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 ジェイドン・サンチョの今冬復帰に関わらず、ジョヴァンニ・レイナに関しては今冬にもボルシア・ドルトムントを後にする可能性が指摘されていた。5シーズン目を迎えた21歳の米国代表アタッカーだが、前半戦では限られた出場機会に不満を募らせているところであり、英紙アスレティックではプレミアリーグのノッティンガム・フォレストと、今冬の移籍で合意に達しているという。ただしクラブ間での合意はまだ実現しておらず、さらにフランス1部オリンピック・マルセイユもまたレイナとの交渉を進めているとも言われているところだ。

 ドルトムントのケールSDは、まだ正式なオファーがクラブにはないことを明かしてはいるものの、それもまたさほど遠くはない話だろう。ドルトムント側は基本スタンスとして移籍に特に障害をもうける考えはなく、可能性としてはすでに半年間の期限付きながら買い取りオプションの付随が指摘されているところ。そもそもドルトムントとの契約は2025年までとなっており、現状ではこの夏までの契約延長の可能性はあまりにも低すぎる。

 今季は足の負傷により夏の準備期間を棒に振ったレイナは、それからブンデスリーガで10試合、チャンピオンズリーグで2試合、ドイツ杯では1試合でプレー。中央を主戦場とする攻撃的MFは合計336分間の出場のみにとどまっており、そのなかで守備面での成長は垣間見せて入るものの決定力は伸び悩みをみせ、まったく直接得点には絡むことができていない。

 逆にいえばまさにそれがレイナの代名詞であり、ブンデストップクラスのジョーカーとして、レイナは609分間のプレーで7得点2アシストを記録。一時はマルコ・ロイスの後継者にも目されたものの、1年前のワールドカップにてバーハルター米国代表監督との騒動、家族との地理的距離、幾度となく見舞われた負傷などによって、その大きな期待値になかなか応えることができず、伸び悩みを続けている。