今年こそは「行動」を変える! 結果を変えるには、行動を変えるしかない!?/フランクリン・ プランナー
年が新たになると、新しい目標や決意をする人も多いと思いますが、1年を振り返り、「また同じような1年を繰り返してしまった」「何も変えることができなかった」「現状維持の1年だった」「チャレンジはしたけどうまくいかなかった」など、必ずしも十分な結果を出すことができなかったと考える人も少なくないでしょう。
現在の結果は、自分の行動の結果、必然的に出たもの
結果を変えることは大変なことです。現状を打破し、これまでとは異なる結果を得るためには、本当にいろいろな変化が必要です。自分の行動によって、周囲を動かさなければならないからです。
ただし、ここで多くの人は、「周囲が変わらないから結果が変わらない」「相手が良くならないから結果も良くならない」「あの組織ではどうにもならない」など、結果が変わらないのは「自分のせいではない」と、原因は「自分の行動の責任」ではないと思ってしまうのではないでしょうか。
しかし残念なことに、現在の結果は、偶然出たものではなく、自分の行動の結果、必然的に出たものです。結果がどうであれ、現在の結果は、自分の責任であることを理解しておかなければなりません。理屈としては誰でも理解していることなのですが、いざ自分のこととなると十分に納得できている人は少ないかもしれません。
ここ1年間の手帳やスケジュール管理のアプリを確認し、予定やタスク、活動をよく見てみましょう。できれば、自分が誰に対して何をしたかという行動レベルまで振り返ってみましょう。
自分の行動を冷静に振り返ってみると、意外なほど自分から能動的に行動を起こしたことが少ないことに気がつきます。おそらく、大半の行動が「上司からの指示」「お客さんからの指示」「いつものルーティンワーク」のどれかではないでしょうか。
つまり、「行動が変わらなければ結果は変わらない」と理解していても、実際に自ら行動を変えようとした人は少ないのではないでしょうか。
この状態で結果が変わることを望むのは、奇跡的な偶然が重ならない限り難しいことです。そして何を望むかと言えば、「上司からの指示」「顧客からの指示」「部下の行動」が変わることを望むわけです。
タイム・マネジメントの観点から見れば、自分でコントロールできることは、自分の考えと行動だけです。上司、顧客、部下の行動をコントロールすることはできません。できるとすれば、あなたの行動によって影響を与えることでしょう。
そして、結果についても同様です。結果に影響を与えることはできますが、コントロールすることはできません。しかし、どうしても、「売上数字」「人事評価」「受注本数」といった結果ばかりに目がいきがちです。残念ながら、その結果はすべて自分の行動から生まれたものです。行動の内容、クオリティが結果となって表れます。
行動をどのように変えるか
計画を立てる際、「行動を変える」ことにフォーカスしてみましょう。これまでのルーティンワークではなく、異なる行動を計画するということです。「行動を変える」と言っても、「どのように変えるか」が問題になります。
たとえば、「毎月1回、市場情報を入手するための勉強会に参加する」という行動を計画し実行したにもかかわらず、結果がほとんど変わらなかった場合、「勉強会の内容を変え回数を変える」「参加後の報告、フォローの方法を変える」「勉強会への参加ではなく、アウトプットとしての社内プレゼンを実施する」などが考えられるでしょう。あるいは、「継続し、知識とネットワークを蓄積する」ことも変化の選択肢のひとつとなりえます。
ただし、これには正解があるというわけではなく、「結果を変えるには行動を変える」ことを意識し、自分が信じたことを実行するしかありません。結果を正確に予測することは不可能です。試行錯誤を繰り返しながら、悔いのない自分が取るべき行動を探していくしかないのです。
新たな行動を計画する
ルーティンワーク主体の人は、いきなり行動を変えると言っても難しいので、まず考えたいのは、これまでとは違う行動を起こすための時間をつくることです。「ルーティンワークを効率化するための行動」が必要ということになります。これも、これまでとは異なる行動と言えますから、異なる結果を得るための第一歩です。そして、つくり出した時間を使って「新たな行動」を計画します。
幸い、コロナ禍も落ち着き、人と自由に会える自由が戻ってきました。行動範囲を広げることで、思わぬ出会いや機会が生まれることもあるかもしれません。とはいえ、行動を変えたからと言って、すぐにチャンスをもらえることでも、成果が出るというものでもありません。思った結果ではなく、むしろ悪化するケースもあるかもしれません。
しかし、より良い結果を求めて、常に自分の行動を振り返り、行動を変える意識を持つことは、必ず成長につながる、大事なことだと言えるでしょう。
引用元:フランクリン・プランナー https://www.franklinplanner.jp/mag/