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特殊詐欺とみられる年金の還付金を騙る不審な電話が先週、大分県内で相次いで発生し、およそ1千万円の詐欺被害が出ました。年末にかけて増加する還付金詐欺。その手口とは。

【写真を見る】電話で「年金の還付金」は詐欺のキーワード 年末に多発傾向の還付金詐欺に十分注意を

(県警察本部安全・安心まちづくり推進室高橋直樹室長)「11月に入って還付金詐欺が県内で非常に多発しました。その時の被害者の利用明細表になります」

14日、県内の60代の女性が年金の還付金名目の特殊詐欺被害にあいました。女性は2つの金融機関でおよそ150万円を振り込みだましとられました。振り込んだ金額はいずれもATMの上限の50万円や100万円近く。巧妙な手口がうかがえます。

(県警察本部安全・安心まちづくり推進室高橋直樹室長)「今年の特徴は被害者はすべて女性です。また年齢についても50代から60代に集中しています」

Q,「ターゲットにしているのがその世代?」
(高橋直樹室長)「その可能性は十分あると思います」

多発する年金の還付金詐欺。その手口ですが、市役所や年金事務所などの公的機関を名乗る人物が「年金の払い戻しがある」などと嘘の電話をかけてきます。その後「還付金の手続き」とだまして、ATMでお金を振り込ませます。

県警によりますと、11月13日と14日の2日間で「年金の還付金」を騙る嘘の電話が県内で多数確認され、被害が5件発生。被害額は1千万円に上ります。

(県警察本部安全・安心まちづくり推進室高橋直樹室長)「一番は犯人と話をしない対策。『公的機関の職員』『ATM』『還付金の戻りがある』このような言葉が出たら詐欺を疑って冷静に対応していただきたい」

年末は還付金詐欺が増加します。大分年金事務所は年金の還付金について「対象者に電話で知らせる業務は行っていない」としていて、不審な電話に十分注意するよう呼びかけています。