MicrosoftのモバイルPC「Surface Laptop Go 3」について、外観のチェック、ベンチマークに続いては、モバイルするにあたって重要なバッテリーの持ちはどれぐらいなのか、使用していてどれぐらいの温度になるのか、排熱のためのファン音はどれぐらいになるのかなどを確認していきます。

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Surface Laptop Go 3のバッテリー容量は公称41Wh、最小40Wh。Microsoftは、Wi-Fiに接続した状態で、画面の明るさを150nitsにし、自動明るさ調整とAdaptive Colorを無効にした以外は既定値状態の端末で「複数のタブを開いて、8つの人気WebサイトにアクセスするWebブラウジングテスト」「Microsoft Word、PowerPoint、Excel、OneNote、Outlookを使用した生産性テスト」「アプリがアイドル状態での一定時間のデバイス使用」の3つを組み合わせてバッテリーの完全放電を行い、バッテリー稼働時間を「最大15時間」と表現しています。

これに対して、GIGAZINE編集部で行ったSurface Laptop Go 3のバッテリー稼働時間を測定するテストは、途中で画面を消灯したりスリープになったりしないようにしたほかは既定値のままの端末で、ひたすらYouTubeを見続ける方法で行いました。充電が100%になるには時間がかかるためスタートは90%、また放電は完全に0%になるまで行うとログが取れないため、10%まで減少したところで終了としました。

その結果をグラフにしたものが以下。縦軸がバッテリー残量、横軸が経過時間(分)を示しており、およそ1時間に10%強ずつ減っていくのがわかります。バッテリー残量90%から10%までにかかった時間は6時間56分(416分)でした。



一方で、充電速度をグラフにしたものが以下。先ほどと同様、縦軸がバッテリー残量、横軸が経過時間(分)を示しています。こちらは10分で10%ほど回復するペースで、最終的にバッテリー残量が10%から90%に到達するまでにかかった時間は1時間19分(79分)でした。ざっくりですが、10分間の充電時間が取れれば1時間作業するだけの電力を充電可能といえます。



続いては、負荷試験ソフト「BurnInTest」で負荷をかけた状態で、排熱のためにどれぐらいのファンの音がするのか、PCのどのあたりが熱くなるのかをチェックしました。



温度測定はサーモカメラ「FLIR ONE Pro」で行いました。なお、画面部分は光沢があるため、正常な温度を測定できていない可能性があります。

まず使用中のPCを左寄りから撮影したところ。ヒンジに近いあたりが35度超で最も熱くなっています。



タッチパッド部分と、「P」キーのあたりは少し温度が低め。



背面側はこんな感じ。本体右寄り側から排熱が行われているようで、36度近い熱になっていました。なお、この温度だと、手を近づけたときに「熱風が吹き出している」とまでは思わず、「確かにこのあたりが熱い」と感じるレベル。



ACアダプタは27度弱でした。



負荷試験を行っている状態で、ファンの音はどれぐらい聞こえるものなのか、動画で撮影し、騒音計でも測定を行いました。

Microsoftの「Surface Laptop Go 3」は負荷をかけた状態でどれぐらいの排気音なのか? - YouTube

結果、音は最大で39.5dBでした。静かな環境で音に集中すると甲高い動作音に気づきますが、作業に集中していたり、イヤホンをしていたり、エアコンなどの動作音があったりする場合は気づかないぐらいの音。騒音値の基準と目安は40dBで「市内の深夜、図書館、静かな住宅地の昼」に相当するので、出先での作業時に周囲に迷惑をかけることはなさそうです。



「Surface Laptop Go 3」はメモリが8GB/16GBの二択、ストレージが128GB/256GBの二択で、メモリ8GB・ストレージ128GBのモデルが税込11万9680円、メモリ8GB・ストレージ256GBのモデルが税込14万1680円、メモリ16GB・ストレージ256GBのモデルが税込17万2480円となっています。

Surface Laptop Go 3 を構成する

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