ハリー・ケインがバイエルンにもたらしているもの、期待されているもの

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いまから2ヶ月ほど前、イングランド代表主将は移籍金1億ユーロを超える金額によって、トッテナム・ホットスパーからバイエルン・ミュンヘンへと移籍した。それ以来ハリー・ケインはリーグ戦、スーパーカップ、そしてチャンピオンズリーグで合計12試合に出場。1試合1得点ペースとなる12得点をマークしており、その勢いは先日のイタリア代表戦での勝利(3−1)でも止まることはなかった。別の見方をするならば直接得点に絡まなかった試合は、これまで3試合のみとなっており、アシスト数はすでに6。バイエルン・ミュンヘンにこれまでになかった、ストラクチャーをもたらす存在にもなっている。
例えばファーストタッチを非常に得意とするケインの強みから、レヴァンドフスキのようにとにかく最前線で張っているのではなく時折、戦況に応じて自ら下り他の選手たちへのスペースを提供する上手さも併せ持つ。まさにその恩恵を受けているのが、バイエルンで『毎試合MVP級』と大活躍のリロイ・サネだ。一方でケインはまだ新天地のサッカーに慣れきっているわけではない。例えばコペンハーゲン戦やグラードバッハ戦のように完全に試合から消えてしまうことも。タイトなスペースに置かれなかなかフィニッシュなどに繋げられる余裕がもてなかったことが理由だが、ただそこで出てきたのが若武者マティス・テル。うまくお互いを補完し合える関係性だといえるだろう。
またトゥヘル監督からみて完全無欠のプロフェッショナルは、練習やロッカールームにおいても大いにチームの助けとなっており、負傷により長期離脱中のマヌエル・ノイアーや、トーマス・ミュラーらのように積極的に自ら責任を負っていくタイプ。ただ普段は非常に息のあった仲の良さをみせるケインとミュラーだが、ピッチ上では典型的なCFを求めるミュラーと、まだこれから磨きをかけていく段階だ。そういった意味で1年ぶりにようやく念願のセンターフォワードを手にしたバイエルンというチーム自体が慣れていく必要があり、これから続く過密日程はそのための良い機会となるはずだ。
