野菜は「まるごと冷凍」で味が濃く色鮮やかに。簡単アレンジレシピも
日々の料理はできるだけ時短でつくりたいですよね。ここでは、料理がラクになる野菜の冷凍のコツとアレンジレシピを、料理家の沼津えりさんに教えてもらいました。
冷凍ニンジンを使った「まるごとミネストローネ風」レシピ
ニンジンは冷凍すれば火がとおりやすく、味がしみ込みやすいので、大きめカットやまるごと加熱でも時短調理が可能に。皮もやわらかく、皮つきのまま食べられるため栄養を余すことなく摂取できます。
「基本の冷凍のコツ」は、この記事の後半をチェックしてみてくださいね。
●冷凍ニンジンのまるごとミネストローネ風
自然な甘味とうま味をまるっと堪能!
【材料(4人分)】
冷凍ニンジン(小) 2本
冷凍タマネギ(小) 1個
ベーコン 2枚
トマトケチャップ 大さじ4
水 3カップ
塩 小さじ/2
コショウ 少し
イタリアンハセリ(あればみじん切り) 適量
【つくり方】
(1) 冷凍ニンジンは水に1分ほど浸し、ヘタを切り落とす。冷凍タマネギは水に1分ほど浸し、皮をむいて1.5cm角に切る。ベーコンは1cm幅に切る。
(2) 鍋に(1)のタマネギとベーコンを入れ、強めの中火にかけて炒める。タマネギから出る水分が飛んだらトマトケチャップを加え、酸味のある香りから甘い香りに変わるまでよく炒める。
(3) 分量の水と(1)のニンジンを加え、煮立ったら弱めの中火にし、ニンジンがやわらかくなるまで15〜20分煮る。塩、コショウで味をととのえ、イタリアンパセリを散らす。ニンジンを食べやすい大きさにほぐして器に盛る。
[1人分92kcal]
冷凍オクラのアレンジレシピ
オクラは買ったときに入っているネットごと、ポリ袋に入れて冷凍。使いたい分だけ取り出します。あえものやサラダなら、熱湯をかけるだけで下ゆで終了。板ずりの手間も必要ありません。
<ポイント>
冷凍室から出したら、バットに並べて凍ったまま熱湯をかけるだけ。汚れもうぶ毛も一気に取れ、色落ちもありません。
●ゆで時間ゼロのオクラやっこ
ゆでたものより味が濃い!
【材料(4人分)】
冷凍オクラ 4本
たくあん 2枚
豆腐(絹ごし) 1丁(約300g)
しょうゆ 小さじ2
【つくり方】
(1) 冷凍オクラはバットに並べ、熱湯をひたひたになるぐらいまで回しかける。1分ほどおいて湯をきり、水気をふいて薄切りにする。たくあんは粗く刻む。
(2) 豆腐を4等分して器に盛り、(1)を混ぜて等分にのせ、しょうゆをかける。
[1人分54kcal]
冷凍ニンジンとオクラの保存期間は、それぞれ1か月
基本の冷凍3ステップ
どの野菜でも活用できる、冷凍の基本をご紹介します。
●1:汚れ・水気をふく
野菜についている汚れや水気をふき取ります。水気は大敵なので水洗いはできるだけ避けて。
●2:ポリ袋に入れる
ポリ袋に入れ、できるだけ空気を抜いて口を結びます。ポリ袋は冷凍専用でなくても、スーパーなどでもらえるものなどでOK。
●3:冷凍室に入れる
冷凍室で完全に凍らせます。ほとんどの野菜はおよそ1か月保存可能。
●冷凍のコツ
・使うときは…水に1分浸すだけ
葉もの以外は1分ほど水に浸すのが基本。表面が少し溶け、トマトやタマネギ、サトイモなどは皮がむけやすくなります。中は凍った状態でも切りやすくなるので、そのまますぐ調理が可能。
・鮮度のいいうちにすぐ冷凍
買ったらすぐ、鮮度のいいうちに冷凍するのがベスト。よりおいしさを保てます。「使いきれないな」と思った時点で冷凍するのも、もちろんOK。
・大きい野菜はカットして冷凍
まるごと冷凍室に入らない野菜は切ってもOK。大根は1〜1.5cm幅、白菜は5cm幅に切り、一度で使いきれる量に分けてポリ袋に入れて冷凍すると便利。煮込むと大根はしっかりした食感に、白菜は火のとおりが早くトロトロに。
・再冷凍は基本NG
一度解凍した野菜は味が落ちるので、再冷凍は避けて使いきって。少量で使うときは小ぶりのものを選べるよう、タマネギなどは大小サイズ違いで冷凍するのがオススメ。