イーロン・マスク氏が、テスラの「完全自動運転(Full Self-Driving:FSD)」機能のデモンストレーションを目的として、運転席に座って車が走っている様子のライブ配信を行いました。



45分にわたるライブ配信は、ほぼほぼマスク氏がスマートフォンをかざして前方展望を撮影している映像。基本的には縦持ちして、前方の様子にインパネやナビシステムが映り込む画角で撮影しています。



ときどき、スマホを横持ちするところもあります。



赤信号を検知して停車するテスラ。



快調に走行中。



配信開始から19分すぎ、大きな交差点に到達しました。



前方に2つ信号機があり、左は左折用、右は直進用。直進は青ですが、信号の先が詰まっているため停止中。



直進も赤信号になってしまったので、信号が変わるまで待つことに。



手元のインパネでは、横断していく車の姿を検知していることが示されています。



やがて信号が変わり、まずは左折側が青に。しかし、テスラが少し前進してしまい「おっと」と操作に入るマスク氏。



時速8マイル(約13km)ぐらいまで出ています。信号機が2つ並んでいたため、FSDが誤認識してしまったようです。



改めて、信号が青になってから進んでいきます。



配信開始から30分すぎのところで、交差点を左折してカメラがフロントカメラに切り替わり、乗車しているのが確かにマスク氏であることが確認できます。



今回マスク氏が使用したのは、まだユーザー向けには提供されていない「FSD v12」だとのことで、信号無視未遂はあったものの、おおむね問題なく運転できているように見えます。

ただし、テスラではFSD使用中も運転手は常にステアリングに手を添えておくようにというガイドラインを定めており、マスク氏は自らそのガイドラインを破っていると、ニュースサイトのThe Vergeは指摘。

Elon Musk’s FSD v12 demo includes a near miss at a red light and doxxing Mark Zuckerberg - The Verge

https://www.theverge.com/2023/8/28/23848882/elon-musk-tesla-fsd-v12-demo-red-light-zuckerberg-house

また、途中で「Metaのマーク・ザッカーバーグCEOの家に行く」と言いだし、実際に住所をGoogle検索してナビ上に表示もしています。これについてマスク氏は「Googleで調べただけだから個人情報漏洩ではありません」と語っていますが、The Vergeはかつてマスク氏が自分のプライベートジェットの位置を追跡するアカウントを「個人の安全に対するリスク」を問題視してTwitter(現X)でBANしたことがあると記しています。

イーロン・マスクのプライベートジェットを追跡するTwitterアカウントがBANされる - GIGAZINE