駐輪場には自転車の固定とスペース確保のため、ラックが置いてあるところが多いですが、あの上段部分は置くのが大変だと思っている人は多いようです。

軽い自転車は上段に停めて欲しい

 商店やマンション、公共施設などで設置されている自転車置き場で見られる、自転車を固定しておくためのラック。これが上下段に分かれている2段式の駐輪場について、SNSでは定期的に、使いづらいという意見が話題となります。上段の方がどうしても利用しにくいためです。


上下ラックのある駐輪場のイメージ(乗りものニュース編集部撮影)。

 上下段式のラックは大きく分けて2種類あります。ひとつは低いラック・やや高いラックが交互に並び、高低差を付けることでハンドルを干渉しづらくして収容力を上げるもの。もうひとつは、上のラックを引き出して自転車を載せたのち、ラックを押し上げ、下段の自転車の上空に収容するという文字通りの上下2段式です。

 ただどちらも、上の段を利用するには力が必要で大変という声があります。高齢者や子どもでは自転車を押し上げられないケースも発生しているようです。

「上段は慣れだと思うけど、体力ない人は辛い」「私の周りはあのタイプの駐輪スペース滅びろ」といった声がSNSでは見られます。特に電動アシスト自転車や子乗せ用自転車は重いうえ、そもそもタイヤサイズがラックに合わず平置きスぺースしか使えないことも。そのため、施設側が「軽い自転車はできるだけ上段に停めていただきたい」と呼びかけるケースもあります。

 では、どうしたら上段をもっと利用してもらえるのでしょうか。

 たとえば有料駐輪場では、上下段で値段に差をつけ、上段の使用率を高めているケースもあるようです。しかし、自転車も多様化しており、前出の通り重量があったり、そもそもラックに入らなかったりする自転車も増えており、都内の駅駐輪場では平置きスペースが争奪戦の様相を呈するケースも。そこで平置きスペースも、場所によって値段に差異を付けることがあります。

 ちなみに、ラックに固定するのは実はコツがあるそうで「あれちょっとタイヤの先を乗せてペダルを踏むと簡単に上がりますよ」という駐輪場のスタッフと思われる人の投稿などもありました。