ソシエダでプレーする久保建英【写真:Getty Images】

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海外メディア「The Athletic」のベスト11選出に韓国メディア「イ・ガンインのほうが久保より上」

 スペイン1部レアル・ソシエダの日本代表MF久保建英は今季ラ・リーガで9ゴール4アシスト(34試合出場)と結果を残し、海外メディア「The Athletic」が選ぶベストイレブン入りを果たした。

 加入1年目ながらも堂々たるパフォーマンスで攻撃を牽引したプレーが評価された一方で、韓国メディアは「選ばれるほどの活躍か未知数」と疑問視している。

 久保は今季、保有元のレアル・マドリードからソシエダに完全移籍。スペイン移籍後、マジョルカ、ビジャレアル、ヘタフェでのレンタル移籍を繰り返してきたなか、ボールを保持するチームのスタイルにマッチし、1試合を残して4位フィニッシュが決定したソシエダで印象的な活躍を示した。

 そんななか「The Athletic」はラ・リーガのシーズンベストイレブンを選出。今季ラ・リーガを制したFCバルセロナからポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキ、スペイン代表MFペドリ、オランダ代表MFフレンキー・デ・ヨングら最多7人が占めたなか、久保もスター選手に混じり堂々と名を連ねた。

 一方、この選定に疑問の声を上げたのが韓国のサッカー専門サイト「インターフットボール」だ。「イ・ガンインいないのに久保がいるなんて…ラ・リーガ、今年のチーム論争」と見出しを打ち、「久保が良い活躍を見せたのは事実だが、ラ・リーガが発表したチーム・オブ・ザ・シーズン候補のMF部門にいなかった選手だ」と指摘している。

 記事では、マジョルカに所属する韓国代表MFイ・ガンインとの活躍ぶりが比較され、6ゴール5アシストを記録し、キャリアハイの成績だった同選手が「マジョルカのエースとして活躍した」と評価。ラ・リーガ選定のチーム・オブ・ザ・シーズン候補にも名を連ねた事実を引き合いに、イ・ガンインの影響力のほうが上だったと主張している。

「単に攻撃ポイントの数字だけに集中すれば久保より少ないが、チームの状況を考慮せざるを得ない。ソシエダは4位に上がった強豪チームだが、マジョルカは今季降格候補の1つだった。イ・ガンインとベダト・ムリキのような選手たちの活躍のおかげで中位圏に上がることができた。チーム内での影響力だけは、イ・ガンインのほうが久保より上だったと評価できる」

 久保のパフォーマンスが高く評価されているのは、今季ラ・リーガでリーグ最多9度のマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)に選出された事実からも明らか。一方でイ・ガンインも第30節のヘタフェ戦(3-1)で2ゴールをマークするなどこれまで以上にインパクトを残したことから「イ・ガンインが選ばれなくて、久保が今年のチームに選ばれるほどの活躍かは未知数だ」と、米メディアの選定に異論を唱えていた。(FOOTBALL ZONE編集部)