[5.27 U-20W杯グループC第3節 日本 1-2 イスラエル メンドーサ]

 まさかの逆転負けでグループリーグ突破は絶望的となった。U-20ワールドカップグループリーグ第3節イスラエル戦の試合後、フラッシュインタビューに応じたU-20日本代表の冨樫剛一監督は「10人になってからの試合の運び方を含め、自分のマネジメントに悔いが残ります」と責任を背負った。

 引き分け以上でグループリーグ突破が決まる最終節。日本は前半45分、MF松木玖生のアシストからFW坂本一彩がヘディングシュートを決め、幸先の良い形で試合を先行すると、後半23分には相手が退場者を出し、圧倒的に有利な状況に持ち込んだ。

 ところがその後、10人のイスラエルに押され続けた日本は後半30分、セットプレーの二次攻撃から失点を喫し、同点に追いつかれると、同アディショナルタイム1分に人数の揃った守備ブロックを崩され、逆転弾を献上。劇的な逆転負けを喫した。

 日本はC組3位でグループリーグを終了。決勝トーナメントには各組3位の成績上位4チームが進出できるため、突破の可能性自体は残した。ところが日本は現在3位グループ中の4位。28日に行われるE組、F組のいずれかの3位チームの成績に上回られた時点で敗退が決まる形となった。

 冨樫監督は試合後のフラッシュインタビューで「何度も海外遠征を繰り返しても、W杯本番の戦いの強度、雰囲気、コンディションなどを含めて、立った人間しかわからないことがたくさんある。それを選手たちが戻ってどう消化していくのか、そういうところに期待しています」と敗退への覚悟をのぞかせ、突破の可能性への問いかけには「いろいろと考えておきます」と言葉少な。「日本代表としていろんなものを背負って戦ってきたので、そこは感謝の気持ちです。ここから先、彼らのサッカー選手として進む道はもっともっとやらなきゃいけないと痛感したと思います。また日本のサッカーみんなで、強豪国になるべく進んでいければなと思います」と選手たちの奮起を求めた。