千葉の「第二湾岸道路」実現へ一歩 大混雑の「東関東道・京葉道路」救えるか!? 6市が期成同盟会結成
「第二東京湾岸道路」計画、いよいよ本格的に始まる?
パンク状態の千葉〜東京の交通容量確保
千葉県の京葉道路(画像:写真AC)。
千葉県は2023年5月19日(金)、臨海部に建設構想のある「新湾岸道路」について、千葉・市川・船橋・習志野・市原・浦安の6市とともに「整備促進期成同盟会」を設立すると発表しました。26日に最初の総会が開かれる予定です。
「新湾岸道路」構想は、東関東道・京葉道路および並行する国道16号および国道357号のバイパス道路として、海側に新たに高規格道路を設けるもの。千葉市や船橋市をはじめ各地で本来の交通容量を1日最大「3.8万台超過」している状況で、根本解決としてあらたな道路が求められてきました。
また生活道路としても使われる一般国道で、大型車混入率が平均以上に高くなっていることから、「中長距離トラックと地域利用の自動車を分離する」ことも課題のひとつとされています。
2020年に国県で策定の「千葉県湾岸地域における規格の高い道路計画の基本方針」にリストアップされ、2021年の国土交通省 関東地方整備局の「新広域道路交通計画」にも「第二東京湾岸道路」として調査中路線の扱いとなっています。
どこまで海側へ出るのかなど具体的なルートについてはこれから検討されていきますが、臨海部では既存の都市計画で「すでに街路幅で用地を確保し、4車線で暫定開通」済みの部分も各地にあり、その空き幅員を活用したルートとなる可能性があります。いっぽうで、再生計画が進められている古来の干潟「三番瀬」の景観をどう保護していくかなどの課題も残されています。
工事へのGOサインとなる国庫事業化にあたっては、主に沿線自治体による概略ルート決定、都市計画決定および環境アセスメント手続きという準備が必要です。今回の期成同盟会結成は、足並みを揃えて各段階の調査検討を進めていくため「本腰を入れた」格好となります。