早く開通して「3号神戸線」の混雑緩和を実現させてほしいものです。

神戸山手線との直結部が工事中


阪神高速5号湾岸線の六甲アイランド大橋(画像:写真AC)。

 大阪〜神戸の臨海部を走る阪神高速の「5号湾岸線」。現在は六甲アイランドが終点で、神戸市街までつながっていません。これを西へ延伸し、ポートアイランドを経由して湊川JCT方面へ接続する「大阪湾岸道路西伸部」(延長14.5km)の工事が進行中です。

 完成すれば2本目の東西軸として、パンク状態の3号神戸線の「バイパス」として、混雑緩和にも期待がかかっています。関連事業として、名神高速の西宮ICから南下して5号湾岸線へ直結させる「名神湾岸連絡線」も2021年に事業化。「ダブル阪神道路」体制の構築へ確実に前進しています。

 気になる湾岸線の進捗ですが、4月末現在で、西は駒栄ランプ、東は六甲アイランド内の工事が進められています。その間の海上区間、ポートアイランド内はまだ設計段階です。

 神戸山手線や北神戸線、そのまま淡路島方面へも直結となる駒栄ランプ。橋梁で海上へ飛び出す寸前の「地下トンネル区間」の4区画のうち1区画が、すでに大詰めを迎えています。トンネル本体の天井部分のコンクリート打設に向けて準備中で、それが終われば埋め戻して完成です。残り区画はまだ、掘削前の最初の「土留め」の段階です。

 いっぽうの六甲アイランド地区。ずっと支障物撤去や地盤改良が続けられていましたが、3月からついに高架橋脚の基礎鋼管杭の打設工事が始まっています。