旧式を送ることになりましたがしっかり“改修”しますって!

戦場で使用する戦車は秋ごろ供給予定

 アメリカ国防総省は現地時間の2023年5月16日、ウクライナ向けの訓練用M1「エイブラムス」主力戦車31両がドイツのグラーフェンヴェーアに到着し、数週間以内にドイツ国内で訓練を開始すると発表しました。


ウクライナに供給される戦車の原型である、M1A1「エイブラムス」(画像:アメリカ国防総省)。

 訓練を受けるウクライナ兵は既にドイツ入りしているとのことで、国防総省報道官であるパット・ライダー准将は「ウクライナの乗組員と整備士のためのこの大規模な訓練プログラムは、M1戦車を効果的に運用しウクライナ国民を守るという重要な役割に備えることを目的としています」と話します。

 なお、ウクライナの戦場に送る車両は、この訓練用戦車とは別で、M1A1「エイブラムス」戦車をウクライナ向けに改修したものを、秋ごろに引き渡す予定としています。

 アメリカは元々、M1の最新型であるM1A2をウクライナに送る方針でしたが、それでは時間がかかるため、2023年3月にスケジュールの短縮を図るたに旧式のM1A1を改修することに決定しました。

 その改修タイプであるM1A1の性能について、報道陣から問われたライダー准将は「改修したM1A1型はM1A2型と“非常に似た能力”を持つことになるだろう」と話しています。