「まだまだ作るよ!」米海軍73隻目のイージス駆逐艦が就役 名前の由来は看護婦さん
米海軍はアーレイバーク級を90隻建造するとか。
太平洋艦隊に所属する予定
アメリカ海軍は2023年5月13日、フロリダ州キーウエストで最新のアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦「レナ・サトクリフ・ヒグビー」の就役式典を実施したと発表しました。
「レナ・サトクリフ・ヒグビー」はアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦の73番艦で、原型、いわゆるフライトIといわれる初期建造艦と比べて、多くの改良が施されたフライトIIAと呼ばれるタイプに属します。イージスシステムは最新型の「ベースライン9.C2」を搭載、優れた艦隊防空能力以外にも弾道ミサイル対処能力が向上しているのが特徴です。
アメリカ海軍の最新鋭イージス駆逐艦「レナ・サトクリフ・ヒグビー」(画像:アメリカ海軍)。
艦名の由来は第1次世界大戦に従軍した女性看護師レナ・H・サトクリフ・ヒグビーです。彼女は最終的に海軍の従軍看護師を束ねる、アメリカ海軍看護隊(United States Navy Nurse Corps)隊長を務めています。
また彼女は同大戦中の1918年、世界的に猛威を振るったスペイン風邪(インフルエンザ)の患者治療にあたり、その功績から1920年、ほかの看護師とともに女性初の海軍十字勲章(ネイビー・クロス)を受章しています。
なお、同艦はこの後、カリフォルニア州サンディエゴに回航され、太平洋艦隊所属として実運用に入る予定です。