まるで双頭竜! 「世界最大の怪鳥飛行機」が快挙 翼に抱えた「謎の航空機」を空中でドッカーン!
11回目のフライトで初の試みに成功しました。
極超音速飛行試験機を切り離し
ストラトローンチ・システムズが現地時間2023年5月13日、同社の手掛ける世界最大級の飛行機「ロック(Roc)」が、同社の拠点である米・カリフォルニア州のモハーベ空港で、11度目となるテストフライトに成功したと発表しました。今回のフライトでは、同機史上初となるテストに成功しています。
ストラトローンチ・システムズ「ロック」(画像:ストラトローンチ・システムズ)。
ロックは、「空飛ぶロケット発射台」として開発された飛行機で、初飛行は2019年4月。世界に1機のみの機体で、6発のエンジン、約73mの全長、そして飛行機としては世界最大となる約117mの全幅をもちます。またこの機は、胴体のあいだのスペースにロケットなどを搭載するため、1つの機体に2つの胴体がついた「双胴機」のスタイルを採用。大きさ、その形とともに唯一無二の飛行機となっています。
現在ストラトローンチ・システムズでは、ロックに極超音速飛行試験機「Taron-A」を搭載し、「極超音速飛行」のサービス化を予定しています。今回の試験飛行は「Talon-A」を2本の胴体の中央に備わった機構「パイロン」に搭載した状態で、4時間8分にわたり実施。今回は初となる、空中で「Talon-A」を切り離す動作テストをおこない、無事に成功を収めているとのことです。