永遠の名車「500系新幹線」に乗る方法 まだ新大阪でも見られる! 「330円」で乗れることも!?
東海道新幹線でかつて走っていた「500系」新幹線。現在も山陽新幹線「こだま」で活躍しています。この新幹線はいつどこで目にすることができるのでしょうか。
500系新幹線の現在の運転状況は
東海道新幹線でかつて走っていた「500系」新幹線。1997(平成9)年にデビューし、その流麗なフォルムはファンに愛されましたが、700系の登場で世代交代となり、2010(平成22)年に東海道新幹線から引退し、「のぞみ」の座を下りています。
16両編成の全車両にモーターを搭載し、アルミ車体で軽量化。山陽新幹線内では最高速度300km/hで営業運転し、当時、「世界一速い鉄道車両」となりました。
「こだま」として山陽新幹線で運転される500系新幹線(画像:写真AC)。
東海道新幹線から姿を消して今年で13年。すでに「全盛期」と同じ年月が経ちましたが、500系新幹線は山陽新幹線「こだま」としていまだ健在。一部の便は新大阪駅まで運転されます。バリバリの現役と言えるでしょう。
2023年3月時点のダイヤでは、計6編成が営業運転に就き、5月の時点で引退・廃車の予定は発表されていません。朝から夜まで、8両編成で以下のスケジュールで運行されています。
【新大阪方面】
6:21博多→10:25新大阪
7:04博多→11:25新大阪★
10:52博多→13:55岡山
12:54博多→17:25新大阪
17:27博多→20:23岡山
20:32博多→23:21岡山
21:39岡山→22:42新大阪
【博多方面】
7:19岡山→10:00博多
7:40新大阪→12:04博多
10:37新大阪→14:51博多
11:37新大阪→15:51博多★
16:50岡山→19:51博多
17:37新大阪→21:51博多
このうち★のついた1往復は、一部期間をのぞいて、ピンク色にラッピングされた「ハローキティ新幹線」が運転されています。運転日は特設サイトで随時公表され、直近では6月8日から30日まで運転予定です。
これらの列車は、車両基地からの出入庫を兼ねて運転される在来線扱いの「博多南線」(博多南〜博多)として、上記の便と一体的に運転されています。博多南線内を折り返すだけの列車としても、何往復かに500系が使われており、この列車は330円(乗車券200円+自由席特急券130円)で乗れます。
新大阪で500系が折り返すチャンスは3回あり、いずれも20番線ホームで、停車時間は12分、じっくり堪能することができます。2020年に「乗りものニュース」が実施した新幹線車両の人気投票ではダントツのトップに輝き、その人気がうかがえます。デビューから30年が近づき、いつ引退になるかも分からないため、今のうちに悔いの無いよう、思い出を残しておきたいものです。