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 土曜日に行われたプレミアリーグ、マンチェスター・シティvsリーズ・ユナイテッド戦にて、後半83分にフィル・フォーデンのファウルより得たPKのチャンスを、本来キッカーを務めるはずだったエルリング・ハーランドは、この日にすでに2得点していたイルカイ・ギュンドアンへ、自身初となるハットトリックを決めるチャンスとしてボールを渡す姿が見受けられた。だがマンチェスター・シティの主将が自らボールを求める姿勢をみせたということはなく、「本当にいいのか?と、2・3度エルリングに尋ねたよ」と、試合後にスカイスポーツに対してコメント。「彼は確信した気持ちで、僕にボールを渡してくれたんだ」

 ただグアルディオラ監督は「エルリングがいかに寛大な男か示されていた。ただあれが4−0ならいいが、2−0では?エルリングが今はトップのPKキッカーなのだから、彼が打たないといけない。結果はどうあれ彼が担当なのだ」とコメント。実際にギュンドアンが放ったボールはポストを直撃し、さらにそのボールをリーズがカウンターアタックを決めて、1−2と逆にマンチェスター・シティはその勝利を危ういものとなってしまっている。ギュンドアンは「僕がしっかり得点を決められればよかたんだけど。(自身の2得点で勝利しても)今はPKを失敗した悔しさのほうが、上回ってしまっている。また1つ経験を積んだ」と複雑な心境を吐露しながら、「次はまたエルリングがキッカーを務める。確実にね」と言葉を続けた。

フィリップスの出場機会が少ない理由

 その一方でこの過密日程にあっても、カルバン・フィリップスはマンチェスター・シティで、出場機会を得ることができていない。昨夏に移籍金4900万ユーロを投じて今回対戦したリーズから迎え入れたが、これまでプレミアでの出場機会は8シアいのみ。それもいずれも途中出場で、直近の出場はウェストハム戦でのロスタイムからというもの。その理由について、グアルディオラ監督は「勝ち点を落とせる状況ではない」ことや、ロドリゴが「絶好調」でバランサーとして欠かせない存在となっていること。「ストーンズとは7年、ロドリとは4年」という気心のしれた関係性を構築しており、最終的に出場機会を得られるかは「選手次第なのだ。自分とチームを納得させること。実際にそうしてチームは刻一刻と変化していくものなのだし」とフィリップの奮起と忍耐を求めた。「出場機会や状況に不満があるかもしれないがね」