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 火曜夜に行われたコッパ・イタリア準決勝1stレグ、ユベントス・トリノvsインテル・ミラノ戦では、試合の大部分では静かな展開となっていたものの、後半83分にフアン・クアドラードが先制ゴールを決めると事態は一転。試合終了間際にはハンドの判定でインテルにビッグチャンスが訪れると、それを途中出場のロメル・ルカクがしっかりと沈めて同点に。

 だがベルギー代表の姿は試合終了時には既にピッチでは見受けられていなかった。ゴールを決めた際にみせたセレブレーションから乱闘騒ぎが没跋。ルカクに対して主審は2度目の警告を提示して退場処分とすると、さらに試合終了後にはクアドラードとインテルGKサミール・ハンダノヴィッチにもレッドカードが提示されている。

 ルカクが受けたこの日の2度目の警告は、ホームのユベントスのファンから受けた挑発行為に起因するものであり、PKを蹴る前からゴール裏からは猿の鳴き真似が聞こえていたのだ。またしても再燃した人種差別問題に、ルカクのマネジメントを務める『Roc Nation Sports International』は声明を発表。

 「被害を受けた方が罰せられた」としつつ、「本日にロメル・ルカクに対して行われた人種差別発言は、もはや筆舌し難く決して受けいられるようなことではない。ロメルはユベントスからの謝罪に値する。そしてリーグとしてこのユベントスファンによるグループ行動を即座に非難することを期待したい」とヨーマーク代表は言葉を寄せた。「イタリア当局はこれを機会として人種差別と戦うべきである」