生命の進化を参考にシミュレーションゲーム作ってみた! すごい生存戦略を持った生物の登場に「興味深い」「想像もしない進化だ」

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 今回紹介するのは、PCで苔を育てる人さん投稿の『【人工生命】自作ゲーム?紹介【Praparat】#0』という動画です。

投稿者メッセージ(動画説明文より)

初投稿です。
お手柔らかにお願いします。

【人工生命】自作ゲーム?紹介【Praparat】#0

 ポケモン、モンハンなど、多くのゲームはプログラマーが作成した生物しか登場しません。それが非常に嫌だったという投稿者のPCで苔を育てる人さんさんは、どんな生物が登場するかわからないゲームを制作しました。とても興味深い生命が誕生しています。

 ゲームは、実際の生き物の仕組みを参考にしています。設計図はDNAに書かれており、細胞分裂を繰り返します。それが突然変異と淘汰を繰り返すことで、多種多様な生物が生まれると期待できます。

 まず、4つの細胞が、四面体を形成しながら自己増殖する設計図を作りました。これが突然変異を繰り返すと、どんな生物が生まれるのかか見ていくことにします。

 ひとまず、この生き物を培養してみます。栄養源は太陽光のみです。ある程度増えたところで、突然変異を導入します。

 しばらくシミュレーションを続けていたある日、データに不思議なピークを見つけました。細胞の大きさは0.2程度なのに、平均12ほどの高さに存在しています。これはもしかして、さっそく木のような大きな生物が現れたのかもしれません。

 期待しながら様子をみると、なんと、空から細胞が降ってきていました。どうやら比較的軽い細胞が、空気中で増殖を繰り返しているようです。

 緑が多いのは、光エネルギーの変換効率を一番低く設定しているためだと思われます。空気中で増殖する細胞のせいで、地上にいる生物は降ってきた細胞を食べて生きながらえているようでした。

 さらに時間を進めると、フィールド一面をコケのようなものが覆うようになりました。試しに1つ引っ張り出してみると、枝の生えた細長い棒の形をしています。この生き物は、周囲に細胞がないと自らバラバラになるという変わった特徴を持っていました。

 このゲームでは、結合している細胞は、多くのエネルギーを消費する一方、捕食されにくくなるという仕様があります。そこでこの生き物は、周囲に捕食者がいない状況であればバラバラになるという生存戦略をとったのではないかと考えられました。

 現時点では、コケやカビのようなものしか生まれていませんが、長時間進化させれば、そのうち動物のようなものも現れるかもしれません。タイトルは「Praparat(プレパラート)」。設定がよく練り込まれていて、観察するのがとても面白いゲームとなっています。

視聴者コメント

面白いコンセプト
めっちゃおもろいな
すげえ想像もしない進化だ
生き物っぽくてすげー
興味深い

文/高橋ホイコ