そんなに積もらせて、寒くない? 大雪の日の「コビトカバ」を思わず心配しちゃう←でも大丈夫!その理由とは
2023年1月25日、最強寒波が襲来した。各地で雪が積もり、厳しい寒さがしばらくの間続いたことは記憶に新しい。
その時、広島市安佐動物公園(広島県)では、こんな「動物」に雪が積もっていた。
カバの上に、こんもり雪が積もっている。
頭の上からお尻までずいぶんとぶ厚い雪の層ができているし、足元も真っ白。当時の広島市内がどれほど寒かったかが伝わってくる。
ていうか体に、こんなに雪が積もっちゃって、寒くないの!? と心配になってしまうが、ご安心を。
実はこれ、生きたカバではなく園内に設置された「コビトカバのオブジェ」なのだ。
つっぱって、ビジュアル系になって...
雪の積もったコビトカバ像が最初に話題となったのは1月27日。同園公式ツイッターが
「この大雪で、サバンナテラスのコビトカバさんは、たった一日の間で、つっぱって、ビジュアル系バンドに加入して、夕方には普通のコビトカバに戻っていました」
というつぶやきと共に写真を投稿したのだ。
2月6日、Jタウンネット記者が安佐動物公園の広報担当者に取材したところ、"つっぱりコビトカバ"が撮影されたのは、1月25日の午前中〜昼頃。
「積雪や低温にともなう臨時休園となっているなか、動物の飼育作業に従事していました。
シマウマ舎での作業で、園路(観覧ゾーン)側の様子を確認しに行ったときに写真の様子を確認しました」(広報担当者)
その後、日が昇り、気温も少しずつ上がったことで積もった雪がずれていき、最後はずるっと落ちたという。
「積雪でいつもと違う姿に変身しているのがクスっと笑えると思い、撮影・投稿しました。また、その時々(時間帯や積雪量)によって、様相がその都度変わっていたことも印象に残っています」(広報担当者)
「寒くないの?」「ビックリしました」
その後、同園公式ツイッターでは29日と30日にも雪を被ったコビトカバ像の写真を投稿している。その際、どの投稿でも上がっているのがこんな「驚き」の声だ。
「生きてるコビトカバは雪積もっても耐える性質があるのかとおもってしまった」
「こんなに身体に雪積もるまで外で立ってたの?寒くないの?」
「本物かと思いきや!ビックリしました」
「めっちゃリアルー!! ちょっとかわいそうに思えちゃうくらい」
記者も初めて写真を見たときは「コビトカバってめちゃくちゃ寒さに強いの!?」とびっくりしてしまった。オブジェがあまりにリアルだったため、同じような思いを抱いていた人は多かったようだ。
しかし、広報担当者にとってそれは、思ってもみない展開だった。
「私個人としては『オブジェが本物に間違われる』というのはあまり想定していませんでした。
毎日当たり前に、『オブジェ』として、観覧路に設置されている様子を見てきたものですので...」(広報担当者)
コビトカバのオブジェは、園内の「サバンナテラス」という観覧エリア(キリンとシマウマの間)に設置されている。広島東洋カープから寄贈され、21年1月に設置されたもので、普段は遊具のようにも活用されており、広報担当者いわく「よくお子さんが上に乗っていらっしゃいます」。
暦の上では春となったものの、まだまだ寒さが厳しい日もある。
もしかするとまた「つっぱり」となったコビトカバに会える日も、あるかもしれない。安佐動物公園の公式ツイッターを要チェックだ。