日本に来るか? ドイツの新型A350政府専用機 2機目も引き渡しへ
2機目の愛称は「コンラート・アデナウアー」
ドイツ空軍が運用する2機目のACJ350
ドイツのルフトハンザ・テクニークは2022年11月16日、2機目のエアバスA350-900政府航空機をドイツ連邦軍に引き渡したと発表しました。
同機は、エアバス製の双発エンジン旅客機A350 XWBのビジネスジェット型である「ACJ350」をベースに所要の改修を施したものです。なお「ACJ」とは、ビジネスジェット仕様を表す「エアバス・コーポレート・ジェット」の略です。
ドイツ連邦軍に引き渡されたA350-900政府航空機(画像:ドイツ連邦軍)。
ドイツ政府は2019年5月20日にエアバスに対して「ACJ350-900 XWB」を3機発注しており、今回引き渡されたのはそのうちの1機です。すでに最初の機体は2年前の2020年8月20日に納入され実運用に就いており、今回引き渡された機体は2機目になります。
なお、今回引き渡された機体には「コンラート・アデナウアー」という愛称が付けられています。これはドイツ連邦共和国(当時は西ドイツ)の初代首相である故コンラート・アデナウアー氏に由来するものだそう。ちなみに、先行する機体には、第2次世界大戦を挟み1930年から1950年代初頭まで政治家として活動した故クルト・シューマッハー国会議員にちなみ、「クルト・シューマッハー」という愛称が付けられています。
また、残る3機目のA350-900政府航空機についても、すでにルフトハンザ・テクニークのハンブルク工場にあり、キャビンの改装作業中とのことです。