大雪対策″ガチ強化″へ JR北海道 昨冬の″札幌圏全滅″反省活かし「計画運休」も
雪に埋もれた札幌駅は衝撃でした。
土曜夜間に計画的に除雪へ
雪の中を走るJR北海道の電車(画像:JR北海道)。
冬季の大雪対策について、JR北海道が11月16日(水)、どう取り組んでいくかを発表しました。
JR北海道ではことし2月、2度にわたる大雪で大規模な運休が発生。札幌駅が一時機能停止し、特急ふくめ約7300本が運休。のべ105万人に影響しました。
その反省を活かすため、JR北海道は「改善策」として複数の取り組みを実施中。その中で今冬に実施される項目が公開されています。
まずは「大規模な積雪を見越し、事前に徹底して除排雪しておく」というもの。20駅に設置された降雪カメラでの察知などに加え、「列車を一時運休して夜間の除雪時間に備える」というものもあります。また、気象情報の収集も、24時間から72時間へ拡大し、更新も3時間ごとに。より機動的に判断できる体制をとります。
除雪機械も増備。1台を更新、1台が新規導入予定。その後、むこう2年で計10台をさらに導入予定です。また、機械にGPSを搭載して、今どこまで除雪が進んでいるか、把握しやすくします。さらに、災害級の大雪時には、各建設会社などからの応援も取り付けています。線路の「分岐器」が凍結して機能しなくなる事態にそなえ、レールヒーターを増強。運休の可能性をできる限り減らします。
運行情報も、わかりやすくなります。時刻表上で運休列車に「×」を付けるなど直感的に理解しやすくし、運行再開などのめども「午後」「夜」などから「〜時ごろ」「〜日以降」という、具体的な表現になります。
さらに、1・2月には、毎週土曜深夜〜日曜早朝に函館本線・千歳線・学園都市線の計5本で「計画運休」を決定。除雪作業時間を確保し、余裕を持たせます。
JR北海道は「冬でもお客様に安心してご利用いただける輸送サービスの提供を目指します」としています。