スマホのデータ移行は、ここまで簡単になった！ 面倒な作業が必要ない最新の機種変更
これまでデータ移行では、さまざまな知識やテクニックを必要としたが、最近では機種変更でのデータ移行はかなり簡単になっている。
そこで今回は、最新の機種変更についてまとめてみた。
■iPhone同士の機種変更なら、クイックスタートが便利
iPhoneは、新機種では何かしらの新しい機能が付加されており、iPhoneユーザーの中には新機種が登場するたびに機種変更している人がいるほどだ。
そうしたユーザーを見越してのことだろう。「クイックスタート」という機能を利用すれば、古いiPhoneから新しいiPhoneへの機種変更が容易にできる。
クイックスタートは、Apple純正のデータ移行ツール。
iOS12.4以降の機種であれば、誰でも簡単にデータを移行できる。
古いiPhoneから新しいiPhoneへデータをワイヤレスで転送するため、煩わしいケーブルやパソコンとの接続なども必要としない。
クイックスタートを実行する前の下準備としては、下記を確認しておこう。
・Apple IDとパスワード
・Wi-Fiのパスワード
・新機種の内蔵ストレージが旧機種よりも大きいこと
クイックスタートでデータ移行をするには、
・古いiPhone：電源を入れて、BluetoothとWi-Fiをオンにしておく
・新しいiPhone：「こんにちは」というメッセージが表示されるので、上にスワイプ
すると、「新しいiPhoneを設定」というウィンドウが、古いiPhoneの画面に表示される。このとき表示されるApple IDが問題なければ、「続ける」を選択しよう。
新しいiPhoneにモアモアしたアニメーションが表示されるので、古いiPhoneのカメラで読み取ろう。あとは、画面の指示に従うだけでよい。
クイックスタートでデータを移行
万が一、カメラが使用できないときは、「手動で認証」をタップして、画面の指示に従おう。
新しいiPhoneでパスコードを求められるので、古いiPhoneで使用していたパスコードを入力する。
新しいiPhoneでFace IDやTouch IDを設定した後、「データを転送」の画面が表示されるので、「iPhoneから転送」を選択。あとは、データ移行が完了するまで待つだけだ。
■Androidスマートフォン同士の機種変更なら、Google Oneがオススメ
Androidスマートフォンは、各社がさまざまな製品を販売している。
同じメーカーであれば、古いAndroidスマートフォンからのデータ移行用に専用アプリを用意しているところもある。
専用アプリは使いやすいが、ここではメーカーが異なってもデータを移行できる方法として、Google Oneを紹介しよう。
Google Oneは、Googleが提供するクラウドサービス。
Androidスマートフォンであれば、機種を問わずに使用できるうえ、スマートフォン内のデータをバックアップすることができる。
注意すべき点は、ストレージの容量に合わせて、料金がかかることだ。
月単位であれば、2TB 1,300円から利用することができる。
年単位は割引が適用されおり、たとえば、5TBであれば17%オフの3万2,500円で利用が可能だ。
Google Oneのプラン。5TB 月額3,250円がオススメだ。
準備としては、Googleアカウントが必要となるので確認、用意しておこう。
古いAndroidスマートフォンでのバックアップのやり方は簡単だ。
・「設定」-「Google」-「バックアップ」を選択する
・「バックアップの詳細」で、スマートフォン本体にバックアップされているデータを確認することができる。
自動的にバックアップする方法もある。
・Google Oneアプリを起動
・「ストレージ」を選択
・「バックアップ」-「表示」-「データバックアップを設定」
・バックアップの設定を確認するには、「バックアップを管理」を選択
新しいAndroidスマートフォンでは、
・Google Oneアプリを起動
・「設定」-「バックアップから復元」
新しいAndroidスマートフォンに復元されないデータがあるときは、
・内蔵ストレージの空きが十分であるか
・Android OSのバージョンが古くないか
これらのほか、57日間以上、Androidスマートフォンを使用してないと、バックアップを利用できなくなるので、注意しよう。
Google Oneを利用すれば、機種を問わずにデータ移行が可能だ。
最近では、iPhone同士、またはAndroidスマートフォン同士でデータ移行するなら、簡単にデータを移行できる時代になっている。
機種変更する際は、確認、検討してみてはいかがだろうか。
ITライフハック 関口哲司
