「勤務開始10分前に入ると遅刻扱い。社員はタイムカードがない」新卒でブラック飲食店を経験した女性
新卒時にブラック企業に入ってしまうと、おかしなルールに異議を唱えるどころか、気付くことさえ難しくなってしまう。飲食店で働いている東京都の30代女性(年収250万円)は、新卒時に勤務していた別の飲食店がブラックだったと振り返る。(文:コティマム)
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初めての会社で「そういうものだと思っていた」
「勤務開始時間10分前に入ると遅刻扱い。それどころか、バイトより遅く到着すると遅刻扱い。社員はタイムカードがない」
そこは勤務開始前に出勤していても、なぜか遅刻扱いになってしまうという理不尽なルールがある職場だった。
さらに「12月は公休が1日少ない上に、そのうちの1日が半日休みと半日休みを合わせて1日休みになる」と休みも会社のいいように設定されていた。そのうえ「社員ミーティングは深夜に行われる。当然次の日は出勤」と、ハードな労働環境だった。しかし転職した現在は、
「私は就職したのがそこが初めてだったので、『そういうものだ』と思ってやっておりました。今は別な飲食店に勤めていますが、あの環境は異常なんだと実感しました」
と、過去の労働環境のブラックぶりを述懐していた。
「夕方18時、19時くらいにタイムカードを押して、その後22時くらいまで仕事」
一方、すでに諦めたようにブラック企業で働く人も。静岡県の50代男性(年収400万円)は運輸業界の大手で働いているが、長時間労働のブラック企業だという。
「朝8時前に出社して、夕方18時、19時くらいにタイムカードを押して、その後22時くらいまで仕事をする。とても忙しいところなのに人手が足りずで……終われない」
男性は仕事が終わらず休日出勤もしているが、それは無給の「サービス」だという。大手ゆえ、「(会社の)組合はしっかりしている」と言われるようだが、実際は労働環境が改善されることはなく、「みんなそうして働いているのだと思う」と綴っていた。