VR(仮想現実)・AR(拡張現実)を用いて仕事したり遊んだり生活したりできる仮想空間「Metaverse(メタバース)」に注力するMetaは、新しいVRプラットフォームとなる「Horizo​​n Worlds」に多額の投資を行っています。しかし、Metaのマーク・ザッカーバーグCEOがFacebookに投稿した「Horizo​​n Worldsで撮影した自撮り」があまりにも低品質だったことで、Metaのメタバース構想に批判が集まっています。

People Are Dunking on Mark Zuckerberg's New Metaverse Selfie

https://www.dailydot.com/debug/mark-zuckerberg-metaverse-selfie-horizon-worlds/

Meta launches Horizon Worlds in France and Spain - TechCrunch

https://techcrunch.com/2022/08/16/meta-launches-horizon-worlds-in-france-and-spain/

MetaのHorizo​​n Worldsに対する展開は、クリエイターを支援する11億円のファンドを立ち上げたり、クリエイターが自分で作成したワールドへのアクセス権やHorizon Worlds内で使えるアイテム・エフェクトを販売できる収益化プログラムを発表したり、新たに18禁コンテンツ用のレーティングシステムを導入したりと、2021年後半から2022年にかけて大きな進行を見せています。

また、2022年8月16日にIT系メディアのTechCrunchが報じた内容によると、MetaはHorizo​​n Worldsの展開先をアメリカ、カナダ、イギリスに続いて、新しくフランスとスペインに拡大しました。その告知の際に、ザッカーバーグCEOは以下の画像のような「Horizo​​n Worldsで撮影した自撮り写真」をFacebookに投稿しました。

このザッカーバーグCEOの「自撮り」に対し、「あまりに低品質すぎてメタバースのネガティブキャンペーンになっている」と批判が集まっています。マンガ家で自身のYouTubeチャンネルにメタバースに関する動画も投稿しているOrdinary Things氏は、「ザッカーバーグCEOのVR自撮りは目を見張るほど醜いもので、Metaのメタバース戦略が死につつあります」と述べています。また、アメリカの月刊誌・Texas Monthlyの副編集長を務めるChristopher Hooks氏は、ザッカーバーグCEOが自撮りを行ったHorizo​​n Worldsのメタバース世界について「2002年にニンテンドー ゲームキューブ向けに発売されたゲームみたいです」と時代に合わない低品質ぶりについて述べています。イギリスの老舗PCゲーム専門誌・PC Gamerは、「ザッカーバーグCEOはメタバースに100億を費やし、結果としてばかげた自撮りを得たのみです」と強く批判しています。

Horizo​​n Worldsは2022年2月時点でユーザー数が30万人を突破していますが、長く続いているオンラインゲームのSecond Lifeとしばしば比較されてグラフィックの未熟さが批判されていたり、メタバース上で差別発言や攻撃的な行動が行われていると批判する意見があったり、単純にメタバースの要点を多くの人が理解していなかったりと、メタバースは依然として世界を席巻するのに至っていません。サイバーカルチャーを主に取り扱うメディアのThe Daily Dotは、Horizo​​n Worldsについて「Horizo​​n Worldsはユーザー同士の交流・ゲームのほか、企業が会議や一種の職場として用いる可能性も強調しています。しかし、これまでゲームプレイでの良い評価は得られておらず、ローンチして数か月で急速にユーザー数が増加している一方で、肯定的な口コミを探すのは難しいです。現在Horizo​​n Worldsを勧める意見のほとんどは、新しいユーザーを求めるインフルエンサーによる広告的な投稿のようです」と語っています。