男子世界ランキングは、8月14日付で発表されるランキングから、新たな仕組みで算出されることになる。8日以降に行われるゴルフトーナメントからポイント算出方法が変更。各大会に付与されるポイントは原則として、“フィールドの強さ”のみによって決められる。
世界ランキングは原則的に過去2年で得た合計ポイントを出場試合数で割った数値の大きさで順位がつけられている。
各トーナメントのポイントは、世界ランキング200位までに振られているワールドレーティングと各ツアーの上位選手に割り振られているホームレーティングの合計値により算出されていた。また各ツアーではそれぞれ優勝者が獲得する“最低ポイント”(日本ツアーは16pt、日本オープンのみ32pt)が設定され、フィールドの強さによってポイントが上乗せされていた。
だが新システムでは、ホームレーティングと最低ポイントが撤廃(ただし、海外メジャー4大会の100pt、プレーヤーズ選手権の80ptは継続)。各大会の付与ポイントは、出場全選手の各大会での成績やスコアに則ったレベルを数値化して新たに決められる『ストローク・ゲインド・ワールド・レーティング(SGWR)』に基づいて設定される。
つまり、現在よりも各ツアーにおいてより適正なポイントを獲得できるということ。これにより、日本ツアーにおける獲得ポイントは大きく減ることが予想され、日本で世界ランキングを上げることが難しくなる。だが一方で、いままで上位選手のみが得ていたポイントは予選通過選手全員に付与される。これは良い改善点ともいえる。
オフィシャルワールドゴルフランキング(OWGR)は新システム導入により、トップ10に大きな変化はないと判断し、トップ50については2〜5人ほど入れ替えの可能性があると予想。ただ、数字が完全に反映されるまでには2年を要するため、その変動推移は緩やかになると見通している。
<ゴルフ情報ALBA.Net>