森保監督(右)が大怪我に見舞われた宮市(左)について語った。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 日本代表の森保一監督が8月2日、オンライン会見に出席。先日のE-1選手権で負傷した宮市亮(横浜)について語った。

 これまで度重なる怪我に苦しめられてきた29歳のアタッカーは、E-1選手権で日本代表に約10年ぶりに復帰。しかし、途中出場した7月27日の韓国戦で、相手選手と接触して右膝を痛め、前十字靭帯断裂で近日中に手術することが発表された。

 森保監督は、7月30日に行なわれたJ1第23節、横浜対鹿島の視察に訪れた際、宮市と言葉を交わしたようで、「代表に来てくれて、『色んな意味を含めてありがとう』と感謝の言葉を伝えた」という。

「今回の招集は所属チームで結果を出し、彼が掴み取ったものだが、代表で見せてくれた姿勢は、チームのために自分が持っているもの全てを捧げるというものだった。どこのポジションでも、どのタイミングで試合に出ても、チームのためにベストを尽くすという姿勢を練習のときから、そして試合でも見せてくれた」
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 そのうえで「何よりも日本代表としてまた戦えるという喜びを全面的に出してくれた。彼の持っている素晴らしいパーソナリティ」と称えた指揮官は、今後の復帰に向けては、「一緒に仕事をさせてもらった1人として、できる限りの応援をしていきたい」と、熱いエールを送った。

「彼はこれまでのサッカー人生の中で何度も大怪我に見舞われて、怪我との戦いのなか、キャリアを積み重ねてきた。本当に苦しいなかで這い上がってきた選手なので、またこんな辛いことが起きてしまうんだと思ったが、前向きな姿勢に私自身も励まされた。彼がまた怪我と立ち向かって復帰するという前向きな姿勢が、育成年代を含めた全てのサッカー選手に、色んな辛いことがあっても、前向きに乗り越えてゆくことを示してくれると思う」

 チームメイトやファン同様、森保監督も宮市の復活を待ち望んでいる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部