リチウムイオン電池正極材料の生産を手掛け、上海証券取引所の科創板に上場している厦門厦鎢新能源材料(688778/上海)が7月27日、2022年1〜6月期の業績報告を発表し、大幅な増収増益となったことを明らかにした。(イメージ写真提供:123RF)

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 リチウムイオン電池正極材料の生産を手掛け、上海証券取引所の科創板に上場している厦門厦鎢新能源材料(688778/上海)が7月27日、2022年1〜6月期の業績報告を発表し、大幅な増収増益となったことを明らかにした。
 
 同社は2016年設立で、21年8月に上海科創板に上場した。リチウムイオン電池正極材料の研究開発、生産、販売を主業務としている。主製品はNMC(ニッケル・マンガン・コバルト)三元系正極材料、コバルト酸リチウム正極材料で、三元系は電気自動車、電動バイク、コンシューマーエレクトロニクス製品に、コバルト酸リチウムは中〜高級スマートフォン、ノートパソコン、タブレットパソコン、ドローン、電子タバコ、完全ワイヤレス(TWS)イヤホンなどのウェアラブルデバイスなどに用いられている。2021年12月期の売上高は155億6576万元(前期比94.82%増)、上場企業の株主に帰属する純利益は5億5534万元(同121.66%増)。

 業績報告によれば、2022年1〜6月期の売上高は143億246万元(前年同期比117.75%増)、上場会社の株主に帰属する純利益は5億3240万元(同112.19%増)となった。また、非経常損益を差し引いた上場会社の株主に帰属する純利益は4億5701万元(同97.20%増)だった。
 
 大幅な増収の要因について同社は、製品の販売量増加と販売価格の上昇を挙げている。また、増益については新エネルギー自動車産業のニーズが持続的に高まっていることで生産、販売の規模が拡大したことによるものと説明している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)