生前のカタリーナさん(画像は『Nathaniel Janowitz 2022年7月28日付Twitter「Doña Cata, an absolute legend」』のスクリーンショット)

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99歳で大往生したおばあちゃんの墓で今月末、故人の最期の望みだったという巨大な像がお披露目され話題となっている。墓の上に建てられたのはなんとピンク色の“ペニス像”で、喜びと愛を表すシンボルだという。『LADbible』などが伝えた。

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メキシコ、ベラクルス州の小さな町、ミサントラの墓地で今月23日、巨大なペニス像のお披露目会があった。ペニス像は故人の最期の望みを叶えたもので、墓地には家族や友人30人以上が集まった。

お披露目されたのは、高さ167.6センチ(5.5フィート)、重さ約272キロ(600ポンド)という巨大なピンクのペニス像で、昨年1月20日、99歳で大往生したカタリーナ・オルドゥニャ・ペレスさん(Catarina Orduña Pérez)の墓の上に建てられた。

貧しい家庭で育ったカタリーナさんは学校に行くことはなかったが、家族には「自分が望めばどんなことでも叶うこと」「教育を受け、高い技量が必要とする仕事を持つこと」をインスパイアしていたという。また生前は地元で影響力のあるエネルギッシュな人として知られ、政治家がよく会いに来ていたそうだ。

家族はペニス像を「カタリーナさんの人生に対する愛と喜びを表すシンボル」と表現しており、ミサントラで市長を務めたこともある孫のアルバロ・モタ・リモンさん(Álvaro Mota Limón)は、多くの人から愛された祖母について次のように述べた。

「祖母は以前から、『自分の墓にペニス像を立てて欲しい』と言っていましたが、大胆で冗談好きの祖母のことですから本気ではないと思っていたのです。それが死の直前、祖母は『ペニス像は私の最期の望み。みんなが私のことをいつでも思い出し、忘れることがないようにして欲しい』と伝えてきたのです。」

アルバロさんによると、カタリーナさんはとてもオープンで前向きな性格で、「家族はヴェルガ(verga)だ」とよく言っていたそうだ。ヴェルガとはスラングで「ペニス」を表す一方、「賛辞、高揚」という意味もあるそうで、アルバロさんは祖母の言葉をこのように解釈する。

「祖母が家族をヴェルガに例えたのは、『誠実で、勇気、情熱、愛と喜びを持つ人々の集まりこそ家族だよ』と言っていたのだと思います。偏見のない、型破りな性格の祖母らしい物言いだと思いますよ。」

ちなみにペニス像の制作を依頼した地元の技師は当初、冗談だと思ったようだが、12人の技師が約1か月をかけて制作し、お披露目後は変わった墓石のリクエストが舞い込むようになったという。

アルバロさんは「ペニス像を見た10人のうち7人はポジティブな反応をしてくれますよ」と笑い、このように続けた。

「やはり保守的な人々の評判はよくないですね。ただ家族と『ネガティブな反応があるだろう』と話をしていたので、心の準備はできているのですよ。」

なおこのニュースには「なんて大胆なおばあちゃん」「レジェンド」「最期の望みを叶えた家族は立派」「きっと天国で笑っているだろうね」「裏から見るとリアル過ぎる」「かなりの大きさよね」「子供はなんて思うのだろう」「近所の人は迷惑なのでは?」「私は普通の墓でいい」といった様々なコメントが寄せられている。

画像は『Nathaniel Janowitz 2022年7月28日付Twitter「Doña Cata, an absolute legend」』『El Independiente Veracruz 2022年7月26日付Facebook「En memoria de Doña Cata,」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)