忙しい毎日、整理収納をがんばっているはずなのになかなか片づかない…なんてことはありませんか? そこで今回は、整理収納アドバイザーの瀧本真奈美さんに「やめたら片づくようになったこと」を教えてもらいました。

50代、やめたら片づくようになった5つのこと

どんなにがんばっても絶対に片づかない。そんなお話をよく聞きます。整理収納のプロとして活動している私自身も、やはり簡単に片づく時期と、片づけが難しい時期があります。

そこで、どうすれば簡単に片づくようになったかな? とこれまでを振り返りながらまとめてみました。

 

●1.「いつか役立つから」という考えをやめた

いつもなにかを買うときには、それが必要! 欲しい! と思って買います。ですが、年月が経つと、自分の考えやライフスタイル、さらには世の中の流れも変化するため、「必要なもの」が「そこまで必要ではないもの」に変わることもあります。

ほかにも、あまり必要ではないものを買ってしまったときや、なにかの理由で持つことになったときに、すぐに使わなくても「いつか役立つときがくる」と考えがち。

でも、そうしてためこんだもの全てを記憶できるわけではないので、ほとんどのものは存在すら忘れてしまい、使うかもしれない「いつか」はなかなか来ませんでした。

私の場合は、部屋を飾るインテリア雑貨、食器類、洋服などが多かったです。「いつか使うかも?」に該当するものは手放し、「また絶対使いたい」ものを残すと片づくようになりました。

●2.見せる収納をやめた

以前公開したESSEonlineの記事『50代からのラクするキッチン。ものの数を減らし「見せない収納」にシフト』にも書いたように、これまでは「見せる収納」が大好きでした。「見せる収納」と「隠す収納」のどちらもあったので、必然的にものは多めでした。

今は、ほとんどのものを見えないように収納し、ほんの少しだけ、余白を生かして置くようにしています。そう変えただけで、ものが溢れるサインが見分けられるようになり、簡単に片づいて掃除もラクになりました。

「見せる収納」はおしゃれで素敵な半面、どこにでも置けてしまうため、ものを減らせない人にとっては、散らかる原因になる可能性もあります。

●3.道具も労力も必要なDIYをやめた

過去にDIYに熱中していた頃は、木材やあらゆる工具、塗料、そのほかのDIYグッズをたくさん所有していました。それらを収納するために、ウォークインの1箇所を専用スペースにしていたほどです。

木材のカットは玄関、組み立てや塗装はリビング、と家の中を作業場にしていたので、あちこち散らかってしまうことが日常茶飯事でした。使いきれない端材はたまり続け、増えていく工具やグッズを上手く収納することができないため、見直し作業も頻繁にしていました。

40代までは、そうした作業を難なくこなせていたのですが、50代になると驚くほど難しくなってしまいました。日々の家事と仕事でやっとの体力、気力になってしまった今は、道具が多く、片づけの労力も必要なDIYを手放すことに。その結果、散らかることが減り、収納スペースにも余裕ができました。

●4.「せっかく買ったから」と持ち続けるのをやめた

前述のように、買い物の失敗は必ずあります。「せっかく買ったのに」と残念な気持ちになりますが、なるべく手放すようにしました。

使わずに持っているだけのものが無くなるので、ものが増えすぎず片づくように。

また、持ち続けている限りは買い物を失敗した実感がありませんが、すぐに手放すことで失敗が身に染みて、次は気をつけようと思えます。

 

●5.〇〇パトロールをやめた

以前は最新商品を提案するために、100円ショップなどによくパトロールに行っていました。今もSNSには、そのような最新情報が溢れかえっていると思います。

われ先にと考えるあまり、常にアンテナを張って足を運び、そして買い占めるように。なかには買っただけのものもありました。当時のブログでも書いているのですが、ふと反省し、今から4年ほど前から少しずつ「〇〇パトロール」をやめ始めました。

本当に欲しいものを買いに行くスタイルにしたら、当然家に入るものの数も抑えられ、ついで買いも減るので、片づけやすくなりました。

年齢を重ねると、これまでと同じ自分でいられないのは、当然のことだと思います。その変化によって、不要なものが増えるのもまた当然のこと。

今の自分がラクに暮らせるように、そうした不要なものやことを手放していけたらと思っています。