マジックミラーフィルムをリビングの窓に貼って、開放感を手に入れた
思った以上に、窓の外から部屋の様子が見えてしまう…。そんな悩みは、マジックミラーフィルムを窓に貼りつけて手軽に解決しましょう。プライバシーを守りつつ、部屋の中から外は見えるので、開放感はそのまま。また、冷房効果のアップにひと役買うというメリットも。実際に導入した日刊住まいライターが、使い勝手をレポートします。
マジックミラーフィルムを窓に貼るメリット
住宅密集地に家を2年前に建てた筆者。開放感を求めて庭に面しているリビングに、大きめの窓を設置しました。しかし、プライバシーが気になり、日中はレースのカーテンを締めきるという生活を強いられることに。
この事態を解消するために、採用することにしたのが、マジックミラーフィルムです。内側からは外は見えるのに、外から中は見えない。そんなマジックミラーをわが家の窓に貼ることで、結果的にさまざまなメリットを感じています。
●レースのカーテンすら不要!開放感が得られる
いちばんの魅力は、窓の内側に貼るだけで、日中はカーテンなしの生活が実現できることです。
住宅街の家づくりでは、どうしても隣家との距離が近くなりがちで、隣人の目が気になるもの。必然的に、窓はすりガラスにしたり、カーテンやシェードをつけたりと、プライバシー対策をするのが一般的です。こうした対応には、事前の計画が必要だったり、コストもそれなりにかかったりという負担が。
一方、マジックミラーフィルムであれば、DIYで設置OK。コストも安いので、導入が手軽。あとから「やっぱりプライバシーが気になる」というときにも対応しやすい気がします。
加えて、部屋が広く感じられるといううれしい効果も。カーテンのような存在感がないので、窓回りがすっきり。また、窓の外もマジックミラーを通して見えるので、開放感がそのまま維持できます。
●熱や光を抑制する効果あり
室外からの光や熱を遮断する効果も。日差しのまぶしさを抑え、冷房効率にもひと役買ってくれます。逆に、窓を通しての熱の流出を抑制するので、暖房の効きにも期待できます。
●UVカットに効果的
強い日差しによる、家具や床の日焼けや変色を軽減します。また、肌に与える紫外線の影響やダメージを軽減するのにも、効果を発揮します。
●飛散防止効果あり
台風や地震などの災害時に、ガラスが割れても破片が飛び散る心配が少ないのもうれしい効果です。いざというときのための備えに。
●のぞき防止!カーテンの閉め忘れも安心
子どもやペットがカーテンを開けっ放しにして、部屋の中が丸見えに! そんなありがちな事態があっても、簡単に外からのぞかれる心配がなく、安心です。
●部屋の中から庭の風景が楽しめる
自分が手を入れている庭の景色を、部屋の中から楽しめます。これがもしもレースのカーテンであったら、閉めてしまうと、窓の外は見えにくくなることに。マジックミラーフィルムであれば鮮明に外が見渡せます。また、庭で遊ぶ子どもの様子を見守るのにもよいです。
※効果についてはマジックミラーフィルムによっても異なります。商品説明の確認を
マジックミラーフィルムを窓に貼るデメリット
たくさんのメリットがありますが、使い方を間違えると逆効果なことも。マジックミラーの特性を確認したうえで使ったほうがいい、と感じたこともありました。
●部屋の中が若干薄暗くなる
フィルムの種類やカラーによっては自然光がさえられ、部屋の中が薄暗くなる場合があります。
わが家は、ブラウンを貼りましたが、貼る前よりも若干室内が暗くなりました。カラーによっては、室内の色味や雰囲気も多少変わってしまうようです。そこを割りきる必要があります。ちなみによくあるカラーは、シルバー、ブロンズ、ブルー、グレー、ブラックです。
●夜間は室内が透けて見えてしまう
目隠し効果は、日中のみと限定的。室内照明をつける夜間など、外より室内の方が明るい時間帯は、室内が透けて見えてしまいます。そのため、夜はカーテンとの併用が必須です。
また日中であっても、窓に顔を近づけてのぞいた場合は、中が透けて見える場合があります。留守のときは通常どおり、カーテンを閉めておくのが安心です。商品の特性や注意事項を確認のうえ、購入することをおすすめします。
貼るのもはがすのも簡単!季節や気分に合わせて活用
マジックミラーフィルムはホームセンターや通販サイトにて購入できます。貼りつけの手順も非常に簡単です。
窓のサイズに合わせて裁断、窓の内側に霧吹きなどで水を吹きつけフィルムを密着させ、ヘラなどで空気を抜きながら伸ばして定着させるだけ(商品によって、作業は異なります)。
接着剤などは使わないので、窓が汚れることもなく、はがすのもラクです。
フィルムは軽くて扱いやすく、女性ひとりでも貼りつけ作業ができてしまう手軽さが魅力。簡単に、気になる外からの視線をシャットアウトし、開放的な暮らしを実現してみませんか。