茨城の「踊れるおばあちゃん」3人組。毎日7時間睡眠できる理由とは
茨城で活動するダンスチーム「BACK STREET SAMBERS」通称「三婆ズ」。チームのインスタグラムは、半年でフォロワー数が10万人超! 平均年齢67.7歳というメンバーの皆さんに、健康的に、自分らしく生きる秘訣について伺いました。
7時間ぐっすり眠れる!平均年齢67.7歳の健康習慣はダンス
インスタグラム(@back_street_sambers_2022)で発信されている三婆ズのダンス動画。年齢にしばられず楽しくかっこよく踊っている姿に多くの人々が魅了されています。
現在のフォロワー数は10.5万人。そのうち92%は女性で、40代女性を中心に人気があるそうです。
<写真>BTSの「Permission to Dance」を桜川で踊る三婆ズ
●ダンスを始めたのは40歳を過ぎてから
メンバーは、65歳のHiromiさん、67歳のMichiyoさん、71歳のKeikoさんの3人。ダンスを始めたきっかけは、それぞれ孫や娘のダンスを見に行ったことでした。そこから興味をもち、レッスンに通い始めました。
しかしいちばん長いダンス経歴をもつHiromiさんですら、本格的にダンスをはじめたのは40歳からだといいます。
グループを結成したのは2020年11月。この頃はまだグループ名はなく、ただ同じ教室でダンスを一緒に踊るだけでした。名前は悩み、やっと1年経つ頃に「BACK STREET SAMBERS」という現在のグループ名と「三婆ズ」の愛称が決まりました。「BACK STREET」は三人の先生がよく言っていた言葉から取ったとのこと。
●子どもの世代から「三婆ズのようになりたい」。同年代から「励みになった」
今年4月に、BTSの「Permission to Dance」のダンス動画を軽い気持ちでインスタグラムにアップすると、これまでとは桁違いのリアクションとコメントが寄せられました。
自分たちの子どもの年齢にあたる40代以下の女性たちから「三婆ズのようになりたい」という声が目立ちました。同世代からも「励みになる」「私もがんばらなければ」のコメントが。インスタグラムでこんなことが起こるのか、と3人は驚きました。
その後も新聞やテレビで活動が取り上げられ、ダンス動画の公開とともにフォロワーは増加。その結果「三婆ズのダンスを見たら私もやりたくなった」という声も届くように。3人で広々と使っていた教室は、いまや15名の大所帯になったそうです。
●睡眠の秘訣は踊ること。質のいい睡眠を7時間とれる
「ダンスをしているときが、とにかく好き。なにも考えずに音に合わせて体を動かすのが幸せ」と3人は言います。
そんな彼女たちは、今でも木曜日に同じ教室で80分間同じレッスンを受けています。それだけではなく、各自ほかの場所でも週1以上踊るのが通常運行。ここにインスタグラムで披露する振りつけを覚えるための時間も加わります。
しかしダンスをするために、睡眠時間を削ることはないと言います。「むしろ踊ったほうがぐっすり眠れる」と3人は口をそろえます。
「年をとり眠れない夜が増えましたが、しっかりダンスを踊った日は必ず眠れます」とHiromiさんは断言。
「動いた日の方が質のいい睡眠をとれている」とMichiyoさんとKeikoさん。踊った日の睡眠時間は、3人とも7時間を超えます。
●私が私を知っていればいい
しかし意外にも、身近な人は三婆ズの活動を知らないそうです。
「私の年代のお友達は、そもそもインスタグラムをやらない人が多いです。そのため、私から言わないかぎり知りません」と71歳のKeikoさん。
さらにMichiyoさんの家族には、まだ活動を知らない人もいます。しかし「知らなくてもいいかなって。自分の楽しみだからほかの人に言う必要を感じない。なんで言わなくちゃいけないの? って思っちゃう」とMichiyoさんは軽やかに答えます。
「本当に大切なことは自分で知っていれば、友人や家族が知らなくてもいいの」とHiromiさん。3人は笑い合いました。
三婆ズの考えや踊る健康習慣を少しでも生活に取り入れたら、自分らしく軽やかに過ごせそうですね。