【子どもの習い事】和太鼓、テコンドー、数学教室…「珍しい習い事」の意外なメリットをママたちに聞いた

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学校や園での生活、受験など、ママ・パパは日々子どものことでの考え事が尽きないもの。「習い事選び」もその一つですよね。

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できるだけ、子どもが「やりたい」と自ら選んだ習い事をさせてあげたいものですが、ある程度早いうちに習い事をさせて、子どもの可能性を広げたいと考えている親も多いはずです。

ついつい、「皆がやっているものを……」と水泳や英会話、ピアノなどを検討しがちですが、時々「どこでそんな習い事を見つけてきたの?」というちょっと珍しいスポーツなどをやらせている家庭を見たことがありませんか?

そこで今回は、お絵かき教室やテコンドーなど、なかなか耳にしない珍しい習い事を子供にさせているママたちに聞いたメリットを紹介します。

和太鼓、テコンドー、数学教室…「珍しい習い事」にはどんなメリットがある?

1: 競争相手が少ないのでマイペースに進められる

「娘は小さい頃から運動も勉強もあまり得意ではありませんでした。しかも飽き性で、物事が続かない性格で……。

勉強ができてリーダー気質、剣道で成績を残しているお兄ちゃんと比べられることが多くて、『私は◯◯ちゃん(兄)みたいにできないから』と、少し自信をなくしているように見えてかわいそうな部分がありました。

性格も内向的で、いつも家の中でお絵描きや塗り絵をしたり、漫画を読んだりしていることが多かったので、近所にお絵かき教室ができたのをきっかけに通わせるようになりました。

ただ、もう小学校3年生だったので同級生は他のスポーツやピアノなどの習い事に忙しく、教室に通っているのは娘よりも小さい子ばかり。

しかし、娘にはその環境が逆に合っていたようです。他人と比較されずに伸び伸びと好きなことができて、小さな子の面倒を見るのが好きという新たな一面を見つけることもできました。

高校生になると、娘はそのお絵描き教室のお手伝いに行くようになって、今は短大を出て保育士をしています。子どもたちに絵の描き方や工作を少し教えることもあるようです」(小売店経営/48歳)

人には多かれ少なかれ得意不得意があるものです。多くの人がやっている習い事にハマらなかった場合、周囲との比較で自信を失ってしまうことも。

競争が苦手なのんびりした子や繊細な子には、周囲に同じ習い事をしている子が少ないものをマイペースにさせるというのも、自信をつけさせる良い手かもしれません。

このママは「今の時代は習い事をさせる年齢が早いようですが、好きそうなことなら本人の意思が見えるようになった小学生くらいからでも、十分自信につながる習い事になると思う」と話していました。

2: その習い事の中で上位の成績にいける可能性がある

「娘にテコンドーをやらせています。たまたま近所に教室があったから、というのが始めた理由です。

しかし、同じ教室にいる空手から転向した中学生の子と話した時、『一応中学受験をしたということになっているけど、ほとんどテコンドーの成績で入学したようなものです』と言っていました。

『競技人口が空手ほど多くないので、注目されやすかった』という部分があるようです。もちろん、本人がかなり努力したからだと思います」(専業主婦/38歳)

このように、競技人口がそう多くない習い事をしていると、注目される機会が多くなるというメリットがあるのだそう。

また、性別によっては「珍しい」と言われる習い事だと、こんなメリットも。

「息子が、お姉ちゃんがやっていた流れでバレエ教室に通っています。前後の学年を含めても男の子は息子だけ。

息子は時々『やっぱり他の習い事をやってみたい』と、女の子ばかりの習い事に不満を漏らすこともあるのですが、男の子だと結構重要な配役をされたり、センターに置かれたりすることが多く、そんな時は息子もまんざらではないようです」(飲食店勤務/35歳)

3: 保護者同士の温度感が合う人が多い

「小学校3年生の息子は少年野球にバイオリンに……と、親から見ても『ちょっとやらせすぎかな?』と感じるほどにさまざまな習い事をしています。

私が他の習い事と少し違うなと思ったのが、数学能力教室。いろんな考え方で算数をやってみよう! というような、ちょっと数学オリンピック的な教室なのかな? という感じです。

こういった、少し変わった学習塾系あるあるなのかもしれませんが、通わせている親の温度感が他の習い事とは違いますね。ただの教育熱心というよりは、学ぶことをあらゆる視点から柔軟に考えている人が多い印象があります。

最初は息子が『算数が好きだから通いたい』と言い出したのがきっかけでしたが、今では他の保護者の方から子どもの教育に関するさまざまな話が聞けて、私もお迎えに行くのが楽しみです」(ピアノ講師/37歳)

子どもの習い事選びは親の考え方が反映されるものです。

人とは違う習い事をさせているのにはそれなりの理由がある場合が多く、おのずと同じ考え方や温度感を持った親たちの子どもが集まるということが多いようです。

4: 子どもが成長した時に話題にしやすい

「現在高校生の娘は、まともな習い事といえば書道くらいしかしたことがないのですが、先日、『私が昔和太鼓やってた話から、うちのクラスは体育祭で和太鼓やることになったよ!』と嬉しそうに話してきました。

和太鼓なんてやってたっけ? と一瞬戸惑ったのですが、そういえば小学校の時に毎週学校の体育館に太鼓の先生が来て、その小学校にいる高学年の希望者に対して習い事的に教えてくれるというものがあったんですよね。

かなりおとなしい娘なのですが、人とちょっと違った経験があることでクラスの話題の中心になることもあるんだと微笑ましくなりました。

そういえば、私の会社に入ってきた若い事務員の女性と仲良くなったのも『昔、詩吟やってたんですよ〜』『もしかしておじいちゃんと一緒に!?(笑)』なんて話題で盛り上がったのが始まりだった気がします。

大人になった時の自己紹介や会話のとっかかりになって良いですよね」(建設会社経理/53歳)

珍しい習い事は、意外にも成長してから活きてくることも。

初対面での会話のきっかけにしたり、特技につながったりすることがあるようです。

ただ人とは違ったことをしている、というだけでも子どもは「自分は人と違うことができる」と自信を持つものです。

自分にしかできないことを見つけることで、努力する力も身についていくのではないでしょうか。

もちろん、周囲と競うことで自信をつけていく子も多くいます。皆がやっているから、やっていないからということだけにとらわれず、子どもの特性を見てぴったりな習い事を見つけてあげたいですね。