新卒から16年働いても手取り17.3万円の女性「10年後も同じ給料なんだろうなあ。もうモチベーションが保てない」
長く働いていれば「給与が少ない」「労働環境が悪い」などの理由から、転職が頭をよぎることもあるだろう。ただ、実際に転職に踏み切るには勇気がいるし、いいタイミングを見極めるのは難しい。
都内在住の30代後半女性(その他/正社員・職員/既婚)は、現在に至るまで転職のタイミングを逸してしまったことを悔やむ。(文:福岡ちはや)
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「新卒から16年くらい働きましたが、手取りが増えてません」
現在、女性は年収300万円、手取りにして17万3000円ほどを手にしているが、「新卒から16年くらい働きましたが、手取りが増えてません」と嘆く。また20代以降、自身に降りかかった苦労の連続を振り返った。
「20代に憧れの1人暮らしを会社の近くで4年間ほどしましたが、都内家賃7万円。そのときは常にピーピーで、頭の中がお金のことしか考えられませんでした。お恥ずかしながらキャッシングなどしてしまい、『もうあかん……』となって実家に戻りました。実家からの出社は2時間弱。それもつらかったです」
大変だっただろうが、女性の場合は帰れる実家があってまだよかったのかもしれない。その後、「幸運なことに良いご縁があり、結婚して(会社から)電車で30分のところに移動したので楽にはなった」と女性は綴る。しかし、それでもなお現在の仕事に対する不満は消えず、
「『おそらく10年後も同じ給料なんだろうなあ』と思うと、もうモチベーションが保てず。転職を考えてます。遅すぎる決断でしたねぇ」
と胸中を明かした。もし無理な1人暮らしをしていなかったら。実家に戻った時点で転職をしていたら。タラレバを言えばキリはないが、今度こそ女性が転職の道を踏み出せることを願うばかりだ。