家づくりの際、自宅にワークスペースをつくる人が増えています。間取りやデスクの設置を考えることも大事ですが、コンセントとコードを意識すると、使い勝手がアップします。日刊住まいライターは、コンセントの位置と配線孔にこだわることで、快適なワークスペースを新居に実現。作業がスムーズになりました。

リビングから離れた2階の納戸をワークスペースに

筆者は注文住宅を建てる際、以前からの希望だったワークスペースをつくることに決めました。ワークスペースは、家族がいることの多いリビングから離れた2階に設置。わずか2畳分の静かな小部屋にあります。

現在筆者は、3歳と2歳の息子たちと夫婦の4人暮らし。生活していると気になるのが子どもたちの声や物音などの騒音です。活発な子どもたち相手に、「仕事をしているときは静かに…」などというわけにもいきません。

しかし、落ち着いて仕事ができるワークスペースをつくったおかげでWEB会議や電話などに集中でき、家族に気をつかうことなく気楽になりました。

 

ワークスペースのコンセントを抜き差しがラクな位置に

ワークスペースに置いているパソコンやプリンターは、使い終わればコンセントを抜くようにしています。前に住んでいたマンションにも仕事用デスクを置いていましたが、部屋の構造上コンセントの位置がデスク下の奥側にありました。

パソコンを使うたびにデスク下に潜り込み、プラグを抜き差ししていたのがストレスに…。そのためワークスペースを計画する際は、コンセントの位置にこだわっています。

 

ワークスペースのコンセントは、座る場所からみて真横の下側、高めの位置に設置。

 

一般的なコンセントは○で囲んだくらいの位置ですが、筆者は1つ分上部に取りつけました。その結果、少しかがめばすぐコンセントに手が届くように。プラグを抜くために無理な姿勢になるわずらわしさがなくなりました。

 

また、コンセントはホコリがたまりやすい場所。管理しやすいように、あえて1つに絞ったことで目が行き届き、掃除しやすくなったのもよかった点です。

デスクの配線孔は3か所に配置。すっきりした机上に

配線孔とはデスクやボード回りにある、コードを通すための穴のことです。コードの余計な部分が隠せるので、机上がすっきり。デスクを最大限活用することができます。

机の素材や想定するコードの数によってデザインやサイズを選べたので、配線孔のデザインはコンパクトな丸い形に、カラーはデスクとなじむブラウンにしました。

 

デスク上のどこに電化製品を置いても極力コードが見えないようにしたかったので、配線孔は3か所に設置しました。

今は、1つ目の配線孔が本棚の陰に隠れていますが、今後、模様替えをして必要になれば柔軟に対応できます。

 

ちなみに、配線孔を使わない場合はキャップを閉じることができるので、デスク上もすっきりします。

ワークスペースをつくるとき、どうしても間取りやスペースの使い方に気をとられがちになります。しかし、コンセントや配線孔のように、あまり注目されない細かな部分も大切だと思いました。

コンセントの位置をほんの少し高くするだけでストレスが軽減でき、あらかじめ取りつけた配線孔でコードの煩雑さがデスク回りからなくなります。わずかな工夫で、仕事が快適に。ワークスペースを検討中の方の参考になれば幸いです。