ワタナベマキさんのレモン酒づくり。初心者におすすめのレシピとアレンジ術
旬の素材を長く味わうことができる果実酒。すっぱいレモンも、果実酒にすると甘さと香りが凝縮され至福の味に! 一年を通していろいろな果実酒を手づくりしているワタナベマキさんに、つくり方を教えてもらいました。
旬のフルーツと向き合うぜいたくな時間
1年をとおしていろいろな果実酒とフルーツシロップを手づくりしているワタナベマキさん。
「季節ごとに旬の素材をせっせと漬けています。いちばんおいしい時季の味や香りをそのままとじ込めることができるなんてぜいたくですよね。日々の暮らしのなかで季節を感じるきっかけにもなっています」
漬けたあとは、少しずつ変わっていくビンの様子を眺めて楽しんでいるそう。
「初めてつくるなら、レモンやオレンジなどのかんきつ類がおすすめ。水分が多いので失敗が少なく、クセのないさわやかな味に仕上がります」
慣れてきたら、ハーブやスパイスをプラスしても。でき上がった果実酒とシロップは、水や炭酸水で割ったり、カクテル、スイーツにしたりとアレンジも自在です。
芳醇な味わいにうっとり。「レモンの果実酒」
ビンの中で凝縮された甘さと香りにうっとり! でき上がりを待つ時間もお楽しみ。
●レモン酒
さっぱり軽やかな飲み口が人気。甘さは好みで加減しても。
材料(つくりやすい分量)
レモン(国産) 4〜5個(800g)
ホワイトリカー 900ml
氷砂糖 300〜400g(レモンの重さの約半量が目安)
【つくり方】
(1) レモン1個は皮に粗塩をよくもみ込み、流水で洗って水気をふく。
(2) 残りのレモンは皮をむく(なるべく白いワタの部分も削り取る)。
(3) 皮つきのレモンは5mm厚さの輪切りにし、皮をむいたレモンは1.5cm厚さの輪切りにする。
(4) 保存ビンにレモンと氷砂糖を1/4量ずつ交互に入れ、いちばん上は氷砂糖になるようにする。ホワイトリカーを注ぎ、1日1回ビンを揺らして上下を返す。約2週間して氷砂糖が溶けたら完成。
[全量3598kcal]
【保存方法】
直射日光の当たらない場所に置き、1年くらいを目安に飲みきる。時間がたつとレモンが溶けて濁ってくるので、半年以上保存する場合は、レモンを取り除くとよい。
レモン酒のアレンジレシピ
そのままでもおいしいレモン酒。一度にたくさんつくることができるので、アレンジレシピで豊かなバリエーションを楽しめます。
●レモングラニテ
清涼感あふれる大人味のデザート。
材料(2〜3人分)
漬けたレモン 2〜3切れ
レモン酒 1カップ
水 2/3カップ
レモンの皮(好みで・すりおろす) 適量
【つくり方】
(1) レモンはみじん切りにし、レモン酒、分量の水とともに容器に入れ、混ぜ合わせる。
(2) 冷凍庫でしっかりと凍らせる(アルコールが入っていると凍りにくいので約1日かかる)。器に盛り、レモンの皮を散らす。
[1人分164kcal]
●キウイのレモンマリネ
かんきつが香る魅惑の味。メロンでもおいしい!
材料(2〜3人分)
漬けたレモン 3個
レモン酒 大さじ2
漬けたレモン 適量
【つくり方】
(1) キウイは大きめに好みの形に切り、ボウルに入れる。レモン酒とレモンを加えてさっと混ぜ、冷蔵庫で30分ほど冷やす。
[1人分90kcal]
保存ビンは熱湯を注いで殺菌し、よく乾かしてからビンの内側全体にアルコールスプレーを吹きかけて除菌をしておく。