天気は不安定なものの、暑い気候が続きます。晴れた日は日やけ対策も必至の季節ですね。数ある日やけ止めアイテム。そもそもの日やけ止めに関する基本からおすすめ商品、日やけのケア法まで、人気ヘア&メイクアップアーティストの新見千晶さんに教えてもらいました。

プロが教える猛暑を乗りきるUVケア術

今年も本格的な夏がスタートしました。例年以上に強く降り注ぐ紫外線をしっかりブロックして、夏をおもいっきり楽しみたいですよね。
今回は選りすぐりのおすすめ日やけ止めと、うっかり日やけ後のケア法を併せてご紹介したいと思います。
日やけ止めはコスパもよく、紫外線からの防御力も強く、使い勝手の良いものをセレクトしました。
ぜひ参考にしてみてくださいね!

●SPFやPA+ってどういうこと?日やけ止めの基本

まずはじめに、日やけ止めに書いてあるSPFやPA +の記号。これってどういう意味なの? と思う方も多いはず。
肌に悪影響を与える紫外線は次の2つあります。
<長い波長の紫外線:UV-A>
日差しを浴びたあと、肌をすぐ黒くし真皮層まで届く為シワ、たるみの原因に。
<短い波長の紫外線:UV-B>
日差しを浴びたあと、肌にヒリヒリと赤くなる炎症を起こす為シミ、そばかすの原因に。
そして、これらの紫外線から肌をどれくらい守ってくれるのかを表したのものがSPF、PAになります。
<UV-Aに対する防止効果を表したもの:PA>
PAは「PA+」〜「PA++++」の4段階で表示され、「+」が多いほど防止力が高まります。
<UV-Bに対する防止効果を表したもの:SPF>
数字が大きいほどUV-Bを防ぐ効果が高く、最大50+と表示されます。

 

日常からバカンスまで使える一押しの日やけ止めアイテム

今回はデイリーでもバカンス使いでも安心の「SPF50+PA++++」の日やけ止めをセレクトしています!

●肌にも環境にも優しい日やけ止め

写真左:ミノンUVマイルドミルク(第一三共ヘルスケア)
写真右:ALLIEクロノビューティージェルUV EX 限定パッケージ(カネボウ化粧品)

ミノンのUVマイルドミルクは紫外線吸収剤フリー・低刺激性・無香料・無着色。小さなお子様でも使えます。
さらっとした水のようなテクスチャーで、肌への負担感が少なく、長時間たっても肌が乾燥しないのが特徴。大容量なので家族みんなでシェアできる日やけ止めです。
ALLIEのクロノビューティージェルUVは一部の国や地域、ビーチでの使用規制成分に配慮した「ビーチフレンドリー処方」を採用。サンゴへの影響を考慮し、特定の紫外線吸収剤や防腐剤などの成分を含む日やけ止めの持ち込み・使用を制限している国々でも使用できる処方となっています。
ジェル状のテクスチャーでひんやり冷たくするすると伸びていくのが気持ちいい! 汗、水、こすれにも強いのが特徴です。

●バカンスでも安心!圧倒的なコスパの高さも◎

写真左:アネッサ パーフェクトUV スキンケアミルクN(資生堂)
写真右:スキンアクア スーパーモイスチャージェルb(ロート製薬)

アネッサパーフェクトUVスキンケアミルクNは、汗、水、熱、そして空気中の水分でUVブロック膜が強くなるという新処方。水のようなテクスチャーで肌にするすると伸び、プロテクトの皮膜で覆われていることを実感できる使用感。水もはじき、驚きました。このスーパーウォータープルーフ感は夏のバカンスの強い味方です。
スキンアクアスーパーモイスチャージェルbは大容量でなんと600円台(Amazon調べ)! おしみなく毎日思いっきり使うことができます。ひんやりジェルで水のようにするするのびて使い心地も◎。

●髪にも使えて塗り直しにも便利なスプレータイプ

写真左:アンプルール VCサンプロテクトスプレー(ハイサイド)
写真右:サンカット プロテクトUV スプレー(コーセーコスメポート)

1本あるととても便利なのがスプレータイプの日やけ止め。強い紫外線が降り注ぐと、髪や頭皮にもダメージも与えます。出かける前に髪と頭皮にシュッとスプレーしておくと、髪のぱさつきや、頭皮が赤くなるのと防ぐことができます。また、汗をかいたあとなど、スプレーなので手をよごさず、顔も体も塗り直しできるので重宝します。
アンプルール VCサンプロテクトスプレーはビタミンC配合でスキンケアもできる日やけ止め。香りもとても良いです。

サンカットプロテクトUV スプレーは石けんで落とせる処方なので、お風呂上がりに少し感じる日やけどめの塗り残しによる不快感がないのが嬉しい!

 

●顔には化粧下地+ファンデ+パウダーでミルフィーユ状にUVケアを!

写真左奥:ラロッシュポゼUVイデアXL プロテクショントーンアップUVクリア
写真右奥:ラロッシュポゼUVイデアXL プロテクショントーンアップUV
写真手前左:エトボス ミネラルUVボディパウダーV(日やけ止めボディパウダー)
写真手前右:エトボス ミネラルUVパウダーIXペールラベンダー(日やけ止めフェイスパウダー)

汗・皮脂だけでなくマスクのつけはずしで顔の日やけ止めはとれやすいのが悩み。
(私は顔は日やけ止め効果のある下地を使うのが仕上がりがやっぱりきれいだし、肌にも優しい気がするので使い分けています)
まずUV効果とトーンアップ効果の高い化粧下地を塗った後に、リキッドファンデーション(できればUV効果のあるもの)を塗り、最後にUV効果のあるパウダーを日やけしやすい頬骨の上や鼻筋に重ねるようにします。こうするとマスクの擦れで日やけどめが取れても大丈夫! またマスク擦れによって頬骨の上が赤くなりがちなのですが、パウダーを重ねることで、摩擦からも肌を守ることができるようで、赤みがでにくくなるのでおすすめです。

ラロッシュポゼUVイデアXL プロテクショントーンアップUVは、テカリが気になる方向けと、潤いを重視する方向けのタイプがあり、自分の肌に合わせて選ぶことができます。もともとの肌にくすみがなかったようにきれいにトーンアップしてくれます。

エトボスのミネラルUVパウダーIXペールラベンダーは紫外線をブロックしてくれるだけでなく、色の効果でさらに肌をきれいにみせてくれます。粒子が細かいので汗をかいてもよれづらく、パウダーの重ね塗りをしても透明感がある仕上がりに。
ボディ用もあり、首やデコルテに重ねて使用するのもおすすめです。

●日やけの後には素早く&しっかりと保湿ケアを

しっかりUVケアしていたとしても、長時間外にいた日は、やっぱり多少は日やけをしてしまうもの。日やけ肌はしっかり保湿をするようにして、シミ・シワにならないようにすばやくアフターケアをしましょう。優しく日やけ止めとメイクを落としたら、すぐに肌に水分補給を。日やけした肌は水分不足になっているので、たっぷりひんやりと保湿できるスプレータイプの化粧水がおすすめです。

次にローションパックでしっかり保湿を。日やけで赤みや火照りがある場合は、ジップロックに水と氷を入れ、ローションパックの上から冷やすのも、気持ちが良く効果的です。
またボディに日やけがある場合は湯船につかるのは避け、ボディジェルなどをたっぷりと塗り、クールダウンさせましょう。

メラニンの生成を抑えるために美白化粧品を使うことも大切ですが、日やけで肌が敏感になっていると、成分が染みる事もありますので、まずは肌を冷やし、肌が落ち着いてから美白化粧品を使うのが良いかと思います。

・おすすめの日やけケアアイテム

写真奥左:フェイスマスク白のルルルン5T
写真奥右:クオリティーファースト ダーマレーザー TEATREE100
写真手前左:エビアン フェイシャルスプレー
写真手前右:シトナラ シカグロウ クールミスト

フェイスマスクのルルルン5Tは太陽の熱による乾燥ダメージを防ぐ&乾燥によってくすんだ肌を明るく導く処方なので、まさに日やけ後のケアにぴったり。
クオリティーファースト ダーマレーザー TEATREE100は敏感肌対応で、抗炎症作用のあるオーストラリア原産のティーツリーが高濃度配合されているので、こちらも日やけ肌や乾燥肌ケアに。
エビアンフェイシャルスプレーはフレンチアルプスの天然水がボトリングされた化粧水。
大容量なのでたっぷり使うことができます。
シトナラ シカグロウ クールミストはひんやりつめたい微細ミスト。冷たさがしばらく持続します。

まだまだ続く暑い夏。効果的なUVケアを行うことで、白肌をキープしながら、思いっきり夏を楽しみましょう。