誰もが憧れる高級温泉旅館【星のや東京】で日常を忘れるひと時を

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星野リゾートが展開するホテルブランド「星のや」は、“夢中になるという休息”をコンセプトに、どの施設も独創的なテーマで非日常を提供。中でも【星のや東京】は、JR東京駅からほど近い日本有数のオフィス街・大手町にある温泉旅館。目を見張るしつらえや上質なおもてなし、大手町に湧く天然温泉に入る特別感など、ここならではの体験が待っています。

 

高層ビルに囲まれた都市型日本旅館


日本の社会と経済を動かす街、大手町。星のや東京の玄関に一歩足を踏み入れると、そこは優しい木のしつらえと、和やかな雰囲気に彩られた旅館ならではの風情。つい今しがたまで高層ビル群に囲まれていたとは思えない、非日常感がただよいます。



▲大手町にあるラグジュアリーな日本旅館

江戸城の大手門(正門)からほど近く、徳川四天王と称された酒井家の上屋敷があった場所で、高層ビルに囲まれた黒い建物が「星のや東京」です。近づくと、建物の表面が日本の伝統模様「麻の葉崩し」をモチーフにした黒い抜き型格子で覆われた様子が見られます。



▲玄関先の緑は、旅館ならではの風情ただよう「星のや広場」。都会のオアシスを思わせます

緑に憩う「星のや広場」は、宿のゲストはもちろんのこと、周囲のオフィスで働くビジネスパーソンも使えるパブリックスペース。日本旅館の雰囲気を感じられるよう植樹され、地面は細かな石を敷き詰めた「霰(あられ)こぼし」の技法を採り入れた石畳になっています。



▲建物に踏み入れると、高い格天井と奥行きのあるエントランスになっています

玄関は、日常では考えられないほど細長い空間になっていて、オフィス街から日本旅館へと気持が切り替わる演出です。ここで靴を預け、畳の感触を直接感じながら過ごします。



▲壁一面に並ぶ下駄箱は、海外からのゲストにも“靴を預ける”慣例を目に見える形にしています

靴箱の縁は栗の木、格子には竹が使われ、湿気を逃がす構造です。こうした造りは客室の戸棚などにも見られます。

 

気持ちがなごむ「お茶の間ラウンジ」のひと時


エレベーターに乗ると、日常では得られないおもてなしが始まります。アサインされた客室階に着くと、到着の合図はカンカンという拍子木を打つ音。歌舞伎の開演と同じく、滞在の始まりを伝えます。



▲各階に用意される「お茶の間ラウンジ」

客室は各階に6部屋だけ。自由に使える「お茶の間ラウンジ」が階ごとに用意され、6部屋のゲスト同士が顔なじみになりやすい共有スペースです。



▲窓からは建物の外装を飾る麻の葉崩しの格子が見られます

チェックインは客室でおこないます。ウェルカムスイーツは「いいだばし萬年堂」の星のや東京オリジナルの和菓子。季節によって変わるお菓子は、この日「唐衣(からころも)」を用意。十二単の一番上に着用する唐衣は、煌びやかな衣をイメージした金粉ののる和菓子でした。



▲ウェルカムスイーツは和菓子のおもてなし



▲お茶の間ラウンジには、小腹が空いたときに嬉しいお菓子や飲み物を用意。ワーキングデスクもあるのでパソコン作業もおこなえます



▲お茶の間ラウンジには“あそびもの”も用意

「双六(すごろく)」には神田・日本橋・人形町の観光スポットやおすすめのお店が紹介され、一番得点が高かった人がフロントに報告すると“いいこと”があることも。「判集め」は、グルメや甘味などのお店に行ってスタンプを集めるスタンプラリー。3ヶ所のスタンプを集めると、プレゼントがもらえます。周辺観光に役立つ小粋な遊びです。



▲無料でいただける夕食前の一杯「SAKEラウンジ」

18時から21時には2階ラウンジもしくはお茶の間ラウンジで、全国の厳選されたお酒を用意。この日は東京・青梅市にある小澤酒造の澤乃井純米吟醸「よつは」と生貯蔵酒「涼し酒」を飲むことができました。



▲客室階の廊下には、日本の伝統美を感じる素敵な障子が組まれ、素足で過ごしても気持ちいい縁なし畳が敷かれます

 

気持ちがなごむ和心あふれるゲストルーム


各フロアに6室ある客室は、ダブルの「百合」とツインの「桜」が共に定員2名。各階に1部屋のみの「菊」は3名までです。



▲各フロアに1部屋だけの「菊」は、一番広い83平米の広さ

「菊」にはダイニングテーブルのほか、大きめの作業デスクを用意。ゆったりとした室内には、ごろごろソファも置かれます。間接照明やスポットライトで光と影が交差して、"静"を感じられる客室です。



▲小上がりにはローベッドタイプの「布団ベッド」を用意。窓の障子は「日本旅館」ならではのしつらえです



▲広々とした「菊」の水まわりは、ダブルベイシンを採用。ソファも置かれます



▲シックな雰囲気のバスルームからは箱庭が見られ、肩まで浸かれる深く大きなバスタブを備えます



▲客室「百合」

40平米ほどあるスタンダードの客室は2タイプ。どちらも間取りはほぼ同じで、ダブルベッドが「百合」、ツインベッドが「桜」です。

「畳ソファー」と呼ばれる座椅子の背もたれは曲げた青森ヒバで、寄りかかると弾力のある木がしなって背中にフィットする座り心地。座椅子に座ると目線が正座をした時と同じ高さになるので、テーブルやベッドなど、その目線に合わせた高さにしつらえています。



▲布団とベッドのいいとこどりマットレス

ベッドマットはちょっと柔らかめで、包まれるように沈み込み、身体を支える絶妙さ。ぐっすり眠ることができました。



▲「百合」と「桜」のバスルームはガラス張りのシースルータイプ。玄関の靴箱と同じく栗の木と竹格子が使われたクローゼットもあります



▲ガラス張りのバスルーム。漆黒のバスタブがオシャレです



▲ボタンを押すと不透明ガラスに早変わり



▲羽織を用意。写真は客室「菊」のウォークインクローゼットです



▲館内着は着心地のいい「お散歩着物」

キモノデザイナーの斉藤上太郎氏が考案した着物は、柔らかなジャージ素材で着心地も上々。玄関には草履も用意され、大手町のオフィス街を着物姿で散歩できるまたとない機会です。

 

敷地内から湧く天然温泉を引いた大浴場


日本を代表するオフィス街に、天然温泉を用意する星のや東京。地下1,500mから湧く「大手町温泉」を愉しめます。



▲17階にある大浴場の入口付近

しばしば浴舎や湯船に使われるヒバ材。清涼感のある香りが日本人に温泉を連想させることから、大浴場の入口に青森ヒバの大きな組木が置かれます。奥には湯上り処も用意され、入浴は15時から翌日11時30分までです。



▲照明を落としたシックな大浴場。湯船の先にある洞窟のような通路は、露天風呂へと通じます

琥珀色の温泉はpH7.48の中性で、ヨウ素を含むナトリウム−塩化物強塩温泉。江戸時代初期までは近くに入り江があった湿地帯特有の泉質で、とてもよく温まりました。



▲大都会の真ん中で天然温泉の露天風呂にひたる贅沢さ



▲露天風呂から空を見上げると、高い壁になっていて、夜は星空が見えることも。昼と夜とでは雰囲気も変わるので、どちらも入ってみてください



▲2階にはフロントやロビーがあるほか、アクティビティの「茶の湯」などがおこなわれる畳ステージを設けています



▲2階のロビーには“日本のいいもの”をセレクトしたお土産も売っています

 

大都会の中心で温泉旅館を満喫できる【星のや東京】。上質なおもてなしや数々のサービス、美味しい料理や心躍るアクティビティも用意。ここだけにしかない特別感を味わってみてくださいね。<text&photo:湯川カオル子 予約・問:星のや東京 https://hoshinoya.com/>