「MSI×エヴァ」コラボパーツでゲーミングPCを組んでみた! 買えばいいと思うよ
MSIから、eスポーツブランド「EVANGELION e:PROJECT」とのコラボレーション製品としてマザーボードやCPU水冷クーラー、電源ユニット、PCケースの投入が発表されました。いずれも劇中に登場するエヴァンゲリオン初号機をインスパイアしたデザインに仕上げられており、差し色のグリーンが映える外観になっているとのこと。
今回このコラボ製品を発売前にお借りできたので、PCを組んでみました。忙しい方向けにまとめておくと、初号機カラーの統一感はなかなかのもの。しかしコラボモデルのグラフィックスカードの不在や、電源ユニットの仕様には一部気になる点もありました。
MSI×エヴァコラボパーツで組んでみた
さっそく今回試用したコラボパーツを紹介。PCの外装として最も重要なPCケースに加え、マザーボード、電源ユニット、水冷クーラーを取り揃え、エヴァンゲリオンの世界観を表現するとのこと。マザーボードは最新の第12世代Intel Coreプロセッサの搭載に対応し、デザインだけでなく実用性も備えています。
編集部にやってきたエヴァコラボパーツ。パッケージはいずれも初号機デザインで統一されており、パーツショップの売り場でもかんたんに発見できそう
コラボパーツに加え、別途プロセッサとストレージ、ゲーミング用にグラフィックスカードもお借りしました
まずは大物、PCケースから開封。黒と紫の鮮烈なツートンが目を惹きます
取り出したところ。再度のガラスパネルには「西暦2022年式 汎用箱型決戦兵器。」と書いてあります
フロントの様子。左半分は濃いスモークのガラスパネルになっており、内部の120mmファン×3が発光して透けるようになっています
フロントパネル。高速なUSB Type-Cを端子を備えるほか、イルミネーションを切り替えられる専用ボタンも搭載
上部の通気エリアにはマグネットのダストフィルターを備えます。手軽に清掃できそう
向かって右側には駆け出す初号機に加え、大きく例のフォントで「第一種戦闘配置。」と記されています。コラボのベースになったのは左下に書いてある「GUNGNIR 110R EVA」という製品
ケースは初号機にインスパイアされたグリーンとパープルのデザインに加え、大きくあしらわれた文字が目を引きます。箱型で“汎用”兵器なのかとか、そもそもエヴァに年式ってあったっけとか、「〜兵器。」の句点にはどんな意味が込められているのかなど、個人的には興味が尽きないところ。続いてマザーボードを見ていきましょう。
パッケージから取り出したところ。TPM 2.0機能に対応し、Windows 11への互換性ももちろん備えます
マザーボードを俯瞰で。ヒートシンクは金属光沢のあるパープルカラーに仕上げられており、チップセット部にはNERVロゴも
やはり目を引く基板のシルク印刷。作中でキーとなるさまざまなワードがあしらわれます
CPUを取り付けると使わなくなるカバーもしっかり特別仕様
メモリの横には「シンクロ率400%」と書いてあります。ダメよシンジくん、それ以上のOCはBIOSに戻れなくなる
なんと裏面にも大きな初号機が
I/Oカバーの鮮やかさがとても気に入りました。CPU用の電源コネクタは8pin×2です
背面カバーは割とシンプル。USB端子は赤色で、ちょうどいい具合にNERVカラーになっています
PCの中核を担うマザーボードは、ベースモデルにしっかり機能を充実させた「MAG B660 TOMAHAWK」が採用されており、高負荷なゲームプレイにも余裕で対応できます。ちなみにIntel B660はCPUのオーバークロックには対応しておらず、メモリのクロックのみ変更可能です。続いて、劇中ではなにかとネックになる電源ユニットをチェックしていきます。
電源ユニット。ファンカバーが紫に塗られており、「電源供給システム」の文字が映えています
仕様としては650W出力に対応し、80PLUS BRONZEに準拠します
反転して組み込んでもデザインが正しい向きで見える仕様。ケーブルはすべて必要なものが接続してあるタイプ
この電源ユニットの仕様には、やや気になる点もありました。というのも、昨今大きくなり続けるグラフィックスカードの消費電力に対応するには、650Wだとやや不安。また、CPU用電源が8pin×1しか用意されておらず、コラボ仕様のマザーボードが要求する8pin×2とマッチしていません。8pinだけでも問題なく使用できますが、自作PC初心者にはやや不親切な気がします。
後述しますが、組み込んでしまうと電源ユニットはあまり見えなくなるので、別途「MPG A750GF」や「MPG A1000G」など強力なモデルを用意しても良さそう。必要なケーブルだけを使えるフルモジューラー式なので、ケーブルの取り回しもかんたんになります。残るCPUクーラーの紹介は、組付けパートで行いましょう。
まずはマザーボードにCPUを取り付けます。瞬間、CPUの三角マーク、重ねて
M.2 NVMe SSDを搭載。ネジが必要ない、ツールレス機構がとても便利
メモリもお借りしていましたが、別途派手に光るモデルをチョイス。ちなみにDDR5メモリが必要です
どう作業しようか……と拘束ケージ、もといケースを眺めます。スルーホールは大きく確保されており、ファンのイルミネーションをまとめる制御基板を備えます
ファンは前面に120mm×3を標準搭載。軸が鮮やかに輝きます
マザーボードを組み込んだところ。かなりゆとりのある構造で、組付けに難しいシーンはありません。上部のラジエーター搭載エリアも広々としています
電源ユニットを組み込みました。下部には3.5/2.5ドライブベイを備え、HDDなどストレージの搭載にも対応します
ただ、電源ユニットはケースに入れれば側面以外見えなくなってしまいます
CPUクーラーを搭載。写真では間違えていますが、フロント吸気なので上面排気にするつもりでした
グラフィックスカードを差し込み、パネルを閉めて完成
ミドルタワーケースとのことですが、内部構造は広々としていて組付けはかんたん。これならエヴァコラボに惹かれて自作PCに挑戦するユーザーでも、あまり気構えずにチャレンジできそうだと感じました。CPU水冷クーラーはかなり発光部が大きく、ケース内にしっかりと彩りを添えてくれます。
○ぜひグラフィックスカードにもコラボモデルを……!
今回はグラフィックスカードに「GeForce RTX 3060 VENTUS 2X 12」を組み合わせましたが、ぜひここにもエヴァンゲリオンコラボが欲しかったところ。シンプルな意匠なので大きく調和を乱すことはありませんが、グラフィックスカードにもコラボモデルがあったなら、より満足度が高まること請け合いです。
そんなMSIとエヴァンゲリオンとのコラボPCパーツは、7月1日から各PCショップで発売中。「エヴァ仕様のPCが欲しいけど、自作PCは難しそう…」という場合は、TSUKUMOやパソコン工房、アーク、PCワンズ、インバースネット、ストームから完成品PCとしての購入も可能です。是非検討してみてはいかがでしょうか。
今回このコラボ製品を発売前にお借りできたので、PCを組んでみました。忙しい方向けにまとめておくと、初号機カラーの統一感はなかなかのもの。しかしコラボモデルのグラフィックスカードの不在や、電源ユニットの仕様には一部気になる点もありました。
さっそく今回試用したコラボパーツを紹介。PCの外装として最も重要なPCケースに加え、マザーボード、電源ユニット、水冷クーラーを取り揃え、エヴァンゲリオンの世界観を表現するとのこと。マザーボードは最新の第12世代Intel Coreプロセッサの搭載に対応し、デザインだけでなく実用性も備えています。
編集部にやってきたエヴァコラボパーツ。パッケージはいずれも初号機デザインで統一されており、パーツショップの売り場でもかんたんに発見できそう
コラボパーツに加え、別途プロセッサとストレージ、ゲーミング用にグラフィックスカードもお借りしました
まずは大物、PCケースから開封。黒と紫の鮮烈なツートンが目を惹きます
取り出したところ。再度のガラスパネルには「西暦2022年式 汎用箱型決戦兵器。」と書いてあります
フロントの様子。左半分は濃いスモークのガラスパネルになっており、内部の120mmファン×3が発光して透けるようになっています
フロントパネル。高速なUSB Type-Cを端子を備えるほか、イルミネーションを切り替えられる専用ボタンも搭載
上部の通気エリアにはマグネットのダストフィルターを備えます。手軽に清掃できそう
向かって右側には駆け出す初号機に加え、大きく例のフォントで「第一種戦闘配置。」と記されています。コラボのベースになったのは左下に書いてある「GUNGNIR 110R EVA」という製品
ケースは初号機にインスパイアされたグリーンとパープルのデザインに加え、大きくあしらわれた文字が目を引きます。箱型で“汎用”兵器なのかとか、そもそもエヴァに年式ってあったっけとか、「〜兵器。」の句点にはどんな意味が込められているのかなど、個人的には興味が尽きないところ。続いてマザーボードを見ていきましょう。
パッケージから取り出したところ。TPM 2.0機能に対応し、Windows 11への互換性ももちろん備えます
マザーボードを俯瞰で。ヒートシンクは金属光沢のあるパープルカラーに仕上げられており、チップセット部にはNERVロゴも
やはり目を引く基板のシルク印刷。作中でキーとなるさまざまなワードがあしらわれます
CPUを取り付けると使わなくなるカバーもしっかり特別仕様
メモリの横には「シンクロ率400%」と書いてあります。ダメよシンジくん、それ以上のOCはBIOSに戻れなくなる
なんと裏面にも大きな初号機が
I/Oカバーの鮮やかさがとても気に入りました。CPU用の電源コネクタは8pin×2です
背面カバーは割とシンプル。USB端子は赤色で、ちょうどいい具合にNERVカラーになっています
PCの中核を担うマザーボードは、ベースモデルにしっかり機能を充実させた「MAG B660 TOMAHAWK」が採用されており、高負荷なゲームプレイにも余裕で対応できます。ちなみにIntel B660はCPUのオーバークロックには対応しておらず、メモリのクロックのみ変更可能です。続いて、劇中ではなにかとネックになる電源ユニットをチェックしていきます。
電源ユニット。ファンカバーが紫に塗られており、「電源供給システム」の文字が映えています
仕様としては650W出力に対応し、80PLUS BRONZEに準拠します
反転して組み込んでもデザインが正しい向きで見える仕様。ケーブルはすべて必要なものが接続してあるタイプ
この電源ユニットの仕様には、やや気になる点もありました。というのも、昨今大きくなり続けるグラフィックスカードの消費電力に対応するには、650Wだとやや不安。また、CPU用電源が8pin×1しか用意されておらず、コラボ仕様のマザーボードが要求する8pin×2とマッチしていません。8pinだけでも問題なく使用できますが、自作PC初心者にはやや不親切な気がします。
後述しますが、組み込んでしまうと電源ユニットはあまり見えなくなるので、別途「MPG A750GF」や「MPG A1000G」など強力なモデルを用意しても良さそう。必要なケーブルだけを使えるフルモジューラー式なので、ケーブルの取り回しもかんたんになります。残るCPUクーラーの紹介は、組付けパートで行いましょう。
まずはマザーボードにCPUを取り付けます。瞬間、CPUの三角マーク、重ねて
M.2 NVMe SSDを搭載。ネジが必要ない、ツールレス機構がとても便利
メモリもお借りしていましたが、別途派手に光るモデルをチョイス。ちなみにDDR5メモリが必要です
どう作業しようか……と拘束ケージ、もといケースを眺めます。スルーホールは大きく確保されており、ファンのイルミネーションをまとめる制御基板を備えます
ファンは前面に120mm×3を標準搭載。軸が鮮やかに輝きます
マザーボードを組み込んだところ。かなりゆとりのある構造で、組付けに難しいシーンはありません。上部のラジエーター搭載エリアも広々としています
電源ユニットを組み込みました。下部には3.5/2.5ドライブベイを備え、HDDなどストレージの搭載にも対応します
ただ、電源ユニットはケースに入れれば側面以外見えなくなってしまいます
CPUクーラーを搭載。写真では間違えていますが、フロント吸気なので上面排気にするつもりでした
グラフィックスカードを差し込み、パネルを閉めて完成
ミドルタワーケースとのことですが、内部構造は広々としていて組付けはかんたん。これならエヴァコラボに惹かれて自作PCに挑戦するユーザーでも、あまり気構えずにチャレンジできそうだと感じました。CPU水冷クーラーはかなり発光部が大きく、ケース内にしっかりと彩りを添えてくれます。
○ぜひグラフィックスカードにもコラボモデルを……!
今回はグラフィックスカードに「GeForce RTX 3060 VENTUS 2X 12」を組み合わせましたが、ぜひここにもエヴァンゲリオンコラボが欲しかったところ。シンプルな意匠なので大きく調和を乱すことはありませんが、グラフィックスカードにもコラボモデルがあったなら、より満足度が高まること請け合いです。
そんなMSIとエヴァンゲリオンとのコラボPCパーツは、7月1日から各PCショップで発売中。「エヴァ仕様のPCが欲しいけど、自作PCは難しそう…」という場合は、TSUKUMOやパソコン工房、アーク、PCワンズ、インバースネット、ストームから完成品PCとしての購入も可能です。是非検討してみてはいかがでしょうか。