参議院選挙の投票に迷ったら 候補者の公約がわかる演説を集めた「街頭演説動画まる見えマップ」 - BLOGOS編集部
※この記事は2019年07月17日にBLOGOSで公開されたものです
21日投開票の参議院選挙に向けて、各地で行われている候補者の演説の動画を、閲覧・比較できるwebサイト「街頭演説動画まる見えマップ~参院選2019年編~」が公開されている。
作成したのは社会問題を伝えるウェブメディアを運営する株式会社チャリツモ(東京都荒川区)。代表取締役の船川諒さんは「仕事や育児に追われ、演説を聞きに行けない人、候補者を選ぶ材料がなくて困っている人に見てほしい」と話す。
◆全国の街頭演説動画を地図上に表示 ユーザーに情報提供を呼びかけ
マップの公開は17年10月の衆院選、19年4月の統一地方選に続いて3回目。
Googleマップ上で演説が行われた場所に、政党名を示すピンを配置しており、クリックすると演説動画を視聴できる仕組みとなっている。各党の公式動画のほか、ユーザーから提供された情報を参考にYouTube上にある演説動画を随時更新している。フェイク動画や改ざんなどを防ぐために、更新するすべての動画をスタッフが目視で確認しているという。
また、耳が不自由な人などにも演説内容を届けようと、ボランティアスタッフによる書き起こし作成も行なっている。
◆きっかけは有権者100人へのインタビュー
チャリツモは16年夏、東京都の渋谷・新宿エリアで全世代を対象に有権者100人へのインタビューを行ったという。船川さんは「話を聞いた若者の多くが、選挙に関心がないというよりも、投票する際の判断材料がないため足踏みしている印象を抱いた」と話す。
そこで、学校や仕事で日中、選挙活動に触れる機会が少ない人にも、街頭演説の映像を届け、投票の参考にしてもらおうとマップの作成を開始した。
17年10月の衆院選では870件の動画を登録、19年4月の統一地方選では655件の動画と162件の書き起こしを行なった。
◆メディアから注目増すも「ほとんどの人にはまだまだ届かない」
3回目となる今回はメディアからの取材も増え、船川さんへのラジオやテレビ出演の依頼が届くようになったという。しかし、船川さんは「政治に興味がある人に注目をしてもらえるようになったが、ほとんどの方にはまだ届いていない」と話す。
「街頭演説はとても面白いです。比較することで各政党の政策の違いがわかりますし、候補者の人間味が出るのも見どころの1つです。“政治家”と一口で言っても、さまざまな人がいるし、政策がある。テレビ番組を見るような感覚で演説動画を見て、1人でも多くの人に投票所に足を運んで欲しいです」。