食楽web

 皆さん、「生クリームは飲み物」というスイーツをご存じでしょうか? 昨年、SNSを中心に話題となり、一時は予約待ちにもなった人気商品です。ところが発売後まもなく、惜しまれながらも販売中止に。そんな幻の商品が、このたび「生ホイップは飲み物」と名前を変え、6月5日に復活するというニュースが編集部に舞い込んだ次第。「ぜひ、いち早く試食(飲?)しなければ!」と考えた編集部。発売前ながら特別に試食(飲)する機会に恵まれたので、そのレポートをお届けします!

冷凍状態、半解凍状態で異なる食感や味わい!

半解凍状態で試食開始。「生ホイップは飲み物(プレーン味)」

 今回、緊急招集に応じたのは、編集T、kuma、そしてかね太の3名。ともに「生ホイップは飲み物」を食すのは初体験とのこと。個性的な容器を手にしつつ、「とくに甘党じゃないけど、大丈夫かな」「普通にケーキなどに付けて食べても合うのでは?」など、試食前から話題が尽きない様子です。

 本商品には、「生ホイップは飲み物(ハワイカウコーヒー味)」「生ホイップは飲み物(プレーン味)」の2種類があり、おもに通信販売で購入可能。冷凍した状態で届くので、食べたい時にそのまま食べても良し、冷蔵庫に移し2、3時間解凍させ、半解凍状態で飲んでもなお良しだそう。そこでまずは、冷凍した状態で試食スタート!

「生ホイップは飲み物(ハワイカウコーヒー味)」

編集T:まず食感が独特かな。プレーン味はミルク感の強いフローズンシャーベットみたい。生ホイップのなめらかさと濃厚なコクが感じられます。

kuma:ハワイカウコーヒー味はシャリ感のあるコーヒーシャーベットのような美味しさ。プレーン味はバニラアイスっぽいけど、コクと甘みがより際立っている感じ。フルーツたっぷりのパフェなどトッピングしても合いそう。

 と評価も上々。続いて半解凍状態の試食に移ります。

かね太:半解凍したことで、より甘さが主張してきたような気がします。舌触りがまったりと濃厚なので、甘党の人にうってつけかな。半解凍状態であれば、個人的にはハワイカウコーヒー味が好みです。あ、ハワイの希少な豆を扱うことで知られる「ハワイカウコーヒー」が手掛けているのか。

kuma:食感が個性的。プレーン味はそのままホイップ感がダイレクトに楽しめます。ホイップ好きとしては「飲める」という点がとても新鮮!

編集T:カフェオレシェイクみたいで美味しいです。解凍具合にもよると思いますが、プレーン味よりハワイカウコーヒー味の方がストローで吸いやすいですね。

 などと盛り上がりを見せる試食会。どちらの味が好みかなど、議論が白熱します。ただ、そのままストレートに商品を味わうのもいいけど、いろいろとペアリングを楽しんでみたいという点で編集部員たちの意見は一致。そこで続いて、さまざまな食品とのペアリングを試行。はたしてその結果は!?

意外にも醤油煎餅がプレーン味に合う!?

 用意したのは、定番とも言えるクラッカーやシフォンケーキ、さらにポテチと醤油煎餅の4品。加えて、本商品との相性の良さは間違いなし、と予想されるキウイやイチゴ、オレンジなどもテーブルにずらり。

kuma:キウイの酸味が生ホイップのまったりとした甘さで中和され、ついつい食べ進んじゃう! イチゴはもはや鉄板ですね。

かね太:予想通りですが、オレンジにも合う。やはりフルーツの酸味と合わないワケがない。

編集T:濃厚でまったりとした味わいに少し飽きた時など、フルーツと合わせていただくのはオススメですね。

かね太:クラッカーにはプレーンが合いますね。クラッカーの塩味と絶妙にマッチする。意外に相性良く感じたのが醤油煎餅! クリームの甘さのあとに醤油の香ばしさや塩味、苦味が追いかけ、その後、口の中で合流する感じ。

編集T:確かに醤油煎餅に合うのは意外だった。クラッカーは無難に合う感じだけど、ポテチとは予想外に合わなかったかな。ポテトの個性が強すぎて生ホイップを拒絶しているというかバラバラになってしまうんですよね~。

kuma:私は王道だけどシフォンケーキとの組み合わせがベスト。「これは絶対! 美味しいやつ(笑)」です。イチゴやキウイを乗せれば、完全にショートケーキの味わい。ちょっとケーキなどを食べたい気分の時に、ちょい乗せして食べられるのがお手軽でいいです。

スイーツはもちろん、食事としても楽しめる

手前から、グラノーラのスイートスープとデニッシュのフルーツサンド

 そして最後に試食したのが、本商品を使ったアレンジ料理。「スープ的に食べることができないか?」「フルーツサンド的に食べてみたい」など、編集部のリクエストに応える形で用意したのが次の2品です。

kuma:しょっぱいトッピングを抜いたシャントウジャンみたい! ホイップの甘さが少し控えめになって、朝食に食べたい感じです。温めても美味しいそう。

かね太:より常温になることで甘さの角が取れて優しい味に、確かに朝食にも良さそうですね。

編集T:確かに飲みやすくなった気がする。でも、個人的な推しは「デニッシュのフルーツサンド」。ザ・昭和のフルーツサンドという感じで旨い!

kuma:うん、ノスタルジーを感じるというか。「生ホイップは飲み物」って、もちろんストレートに食べたり飲んだりしても美味しいんですが、他の食材とペアリングやアレンジすることで、さらに美味しさの幅が広がると思います。

かね太:そうですね。いろいろ試してみて、自分の好きなペアリングを見つけるのも楽しそう。それだけのポテンシャルがある商品だと感じました。

 以上、編集部で好き放題に試食・試飲してみた顛末はいかがだったでしょうか。今回は発売前のレビューでしたが、実際に発売されれば、甘党のみならず、再び人気が爆発しそう。そう感じた試食会となりました。

(撮影◎柳田隆司 フードスタイリング◎みなくちなほこ)

●DATA

「生ホイップは飲み物(プレーン味)」
「生ホイップは飲み物(ハワイカウコーヒー味)」

発売:6月5日発売予定
価格:1セット(330ml缶×4個)2506円~(送料別)
https://hawaii-kau-coffee.shop/