2022年春ドラマ「視聴率二桁超え」たったの2本の凋落ぶり…10年前と比べて半減が示す「若者のドラマ離れ」
春ドラマの平均視聴率トップは二宮和也主演の『マイファミリー』。「日曜劇場」の面目躍如だ
2022年春に始まったドラマが、軒並み苦戦している。以下、今クールの21時から22時30分に放送されている11本のドラマの平均視聴率を見てみよう(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区)。
1位『マイファミリー』(12.0% TBS系 日曜21時)
2位『未来への10カウント』(10.6% テレビ朝日系 木曜22時)
3位『元彼の遺言状』(9.7% フジテレビ系 月曜21時)
4位『持続可能な恋ですか?〜父と娘の結婚行進曲〜』(7.8% TBS系 火曜22時)
5位『悪女(わる) 〜働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?〜』(7.7% 日本テレビ系 水曜22時)
6位『インビジブル』(7.2% TBS系 金曜22時)
7位『金田一少年の事件簿』(6.9% 日本テレビ系 日曜22時30分)
8位『パンドラの果実〜科学犯罪捜査ファイル〜』(6.4% 日本テレビ系 土曜22時)
9位『恋なんて、本気でやってどうするの?』(6.2% カンテレ・フジテレビ系 月曜22時)
10位『やんごとなき一族』(6.1% フジテレビ系 木曜22時)
11位『ナンバMG5』(5.4% フジテレビ系 水曜22時)
平均視聴率が二桁を超えたのは、二宮和也主演の『マイファミリー』と、木村拓哉主演の『未来への10カウント』の2本だけ。いずれもジャニーズ事務所のタレントが主演のものだ。10年前の2012年には、ドラマ16本中6本が平均視聴率で二桁を超えていた。比率でいえば、10年前から半減した形だ。
「YouTubeに加え、Netflixなどの定額配信サービスなど、コンテンツがあふれており競争が激しくなっています。
リアルタイムでドラマを視聴する習慣が、若い人にはなくなってきてもいます。実際にドラマ自体が面白くなくなっている面もあるでしょう。視聴者からの苦情を恐れて、表現が自主規制に向かっていますから。
そのなかで、ジャニーズ主演ドラマが強いのは、熱狂的ファンが一定数、観てくれるから。今後も、ジャニーズ主演ドラマが増えていくのでは」(芸能ライター)
SNSでも「ドラマ離れ」を示唆する声が数多く上がっている。
《最近(ここ数年)ね バラエティー番組やドラマって全然見なくなった てか、つまんない》
《最近はドラマでさえも見なくなった、完全なテレビ離れ人間です》
《日本のテレビ局もドラマ制作について改めて見つめてもいいと思ったり? 国内のドラマ離れはこのままじゃ深刻化するばかりかと、、、》
あるときから、地上波ドラマは「二桁行けば合格点」といわれる時代となった。だが今では、その「合格点」さえ高いハードルになっているのだ。