安全登山へ部活指導者が学ぶ 那須雪崩事故受け栃木県教委
2017年3月に栃木県の那須岳で発生し高校生ら8人が死亡した雪崩事故を受け、県教育委員会は26日、再発防止に向けて登山にかかわる部活動の顧問を対象にした研修会を開きました。
研修会は登山部などで新しく顧問になった教諭や登山の経験が浅い指導者を対象に県教委が開きました。事故が発生した翌年から毎年この時期に行われ、5回目の今年は新型コロナウイルスの影響で去年に続きオンライン形式で開催。5つの県立高校から指導に当たる11人が参加しました。
講師を務めた静岡大学の村越真教授は安全な登山を行うために事故を引き起こす可能性のある「リスク源」や、それに対する行動の仕方などを話しました。講義では山道の写真や等高線が引かれた地図を見て、どこにどのような危険性があるか考える演習を行いました。
また、村越教授はこれから登山シーズンを迎え、新1年生が初めて山に登る際に現地で「起こりうる危険」を予測するトレーニングをすることも重要だと話しました。