仕事を求める人1人に対してどれだけの仕事があるかを示す今年3月の栃木県内の有効求人倍率は1.17倍で、3カ月連続で前月を上回りました。

栃木労働局によりますと、今年3月の有効求人倍率は1.17倍で、前月を0.04ポイント上回りました。有効求人倍率が前月を上回るのは3カ月連続です。有効求人数は前月と比べて1.2%増加した一方、有効求職者数は1.8%減少しました。求職者数が減少した要因として、栃木労働局は新型コロナウイルスの感染拡大や原油、半導体など資源の高騰を挙げています。 

一方、ロシアによるウクライナ侵攻が労働市場に与える影響については、3月時点では出ていないということです。

これらを踏まえた県内の雇用情勢について、栃木労働局は「一部に厳しさが残るものの、持ち直しの動きが広がりつつある」とした一方、「今後も新型コロナウイルスやウクライナ情勢が雇用に与える影響を注視する必要がある」と評価しました。 

3月に高校や大学を卒業した人の内定状況は、3月末時点で大学の就職内定率は95.6%、短期大学は95.7%、高校は99.6%です。