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ライオンズ・暗SICKに行ってきました!

音の響きをカタカナで書けば「ライオンズ・クラシック」となる埼玉西武ライオンズのイベント試合に行ってまいりました。あまり先々のことを考えずに春先にチケットを買ってしまったため、日程については若干のやっちまった感もありました。ほかにも行きたいものがあったのに、先にお金を払ってしまったことへの率直な後悔。身体がひとつしかないことが惜しまれます。

何故そんなヘマをしてしまったかと言うと、この試合ではライオンズ・クラシックの名が示すように古き良き時代のユニフォームをまとって選手たちが試合に臨むこととなっており、入場者にも同じデザインのユニフォームがプレゼントされることになっていたのです。メルカリ実勢価格1500円のレプリカユニフォームがもらえるバラマキ試合、ついうっかりもらいに行こうと思ってしまったのです。しかも「モノがもらえる試合はチケットが売り切れるかもしれんな…」と焦ってしまい、先々先行抽選みたいな先走ったタイミングでチケットを買ってしまったのです。結果的には直前に買えば全然大丈夫でしたが。

↓球場ではクラシックユニフォームのバルーンが入場者を出迎えます!



球場に到着した僕は驚きました。何と、人がいるのです!「未開の原野だから人間の存在に驚いた」という意味ではなく、まるでコロナ禍以前のように球場前広場を来場者が埋め尽くし、大変なにぎわいを見せていたのです。「もしかして、メルカリ実勢価格が高騰しているのか!?」と思ったのですが、そんなことではなさそう。純粋に、たくさんの人が野球観戦に訪れていたのです。

西武ドームの前にできる長い長い行列。僕のなかの乙事主さまも「黄泉の国からファンたちが帰ってきた!戦士たち!獅子神のもとへ行こう!」と泣いています。しかし、何やら異変を感じます。この行列、一向に獅子神のもとに着かないのです。待てど暮らせど進まない。十分に余裕を持って球場に着いたはずが、試合開始時刻になっても入場ゲートにすらたどり着きません。

どうやら、いくつかの複合的な要因が重なっていた模様。まずひとつが入場者自体の多さ。メルカリ実勢価格1500円のユニフォームを配布したことで、この日の入場者数は26257人に達したそうです。2万6000人を超えるのは2019年9月20日以来とのこと。当時は西武が優勝へとひた走っている時期で、その試合は2019年のホーム最終戦でした。そういう時期と同じくらいの観衆がやって来たというのですから、なるほど人も多いわけです。

それだけの人数の多さに対して、コロナ禍作法の入場とユニフォーム配布という二重の手順を踏ませるのですから、多少の渋滞は起こるというもの。さらにこの日は西武池袋線が遅延していたとのことで、池袋方面からの来場者がグッと詰まった状態で押し寄せるという三重苦。まぁ「それで全部?」と聞かれると、「その程度でこうなるのは謎ですね…」としか答えられませんが、結局入場は試合開始後となってしまいました。

↓大変な人の群れです!


↓相変わらず「Mサイズ」は一番売れそうだから配らないという徹底ぶりです!


↓片づける余裕もなかったみたいで、入場と同時にゴミの山を見せられました!


新緑の季節、天候にも恵まれ、何なら半袖でもいいかなくらいの陽気。季節感を読み違えて若干厚着をしてきてしまった僕ですが、ユニフォームをもらったらやはり着てみたくなります。なにせこのユニフォームは栄光の時代、分かりやすく言えば松坂大輔さんがデビューした頃のデザインなのです。

西武球場に屋根がついて「ドーム」と言い張るようになったり、まだまだ大型投資も行なわれていたあの頃。ファンにも球団にも夢がありました。色もパキィッとした青で、爽やかでカッコいい。これをメルカリ実勢価格1500円で手放すとは、僕にはちょっと信じられません。わざわざ来るくらいのファンが未使用で手放せるとは本当に不思議です。手放すにしても使用済1800円からですよね!

↓ユニフォームをいただきました!今日の目的終了!


「ふー、もらったもらった」と満足した僕は観戦もそこそこに場内を散策します(※入場時間には文句を言うが、すぐに席に行くかと言われればそうでもない)。飾りとして置いてある電車の車両では往時のグッズを展示していたり、試合前にはトークショーなども行なわれていたとのことでイベント感も高め。往時の選手たちが光に包まれているなかで、現在の選手たちが勇ましく描かれた立て看板などもイイ感じの雰囲気を演出しています。

あまりに雰囲気がいいせいか、球場外周の人工芝広場では昼寝を決め込む勢の姿も見受けられます。ここまで来て昼寝とはさすがに「何しに来てるんだろう?」と思わなくもありませんが、何となくそうしたくなる気持ちもわかるような気がします。往時は外野スタンドがリアル芝生席でしたし、余裕があればちょっとゴロゴロしたりもできたもの。もしかしたら「クラシック」に想いを馳せてのあえての昼寝だったのかもしれません。

そして、普段のユニフォーム配布試合では「もらっただけで着ない」という人も多く見かけるものですが、この日のユニフォーム着用率の高さは目を見張るものがありました。誰もかれもがもらったものにすぐに袖を通し、スタジアム全体が青く染まっています。「やっぱりデザインがいいものは着るんだよな!」「去年あった虹色のヤツは着てる人ほとんど見なかったもんな!」「そもそもデザイン面は何もかも昔のほうが上だと思う!」などと納得する思い。久々にこういう光景を見た気がしますね。

↓ミニ博物館となった電車と黄泉の国っぽい立て看板!


↓スタメンをお知らせするボードは通常ユニフォームで、こういうところが惜しい。


↓スタジアムが青く染まりました!すごい着用率です!

探そうと思わなければ空席が見つからないくらいのにぎわい!


探そうと思えばもちろん空席は見つかりますけど!



さて、このような素晴らしい雰囲気のなかでの野球観戦ですので、試合内容にはあまり高望みをしてはいけないのかもしれません。お日柄もよく、モノをもらい、雰囲気がいいのですから、すでに楽しい気持ちは十分にいただきました。これで「試合も最高だったな!」なんてなったら満足度高杉クンですよね。序盤の2回くらいまでは、期待のルーキー・隅田さんの快投と、珍しくもタイムリーなど打った金子侑司さんの打棒でライオンズ快勝!なんてドリームも見ていましたが、そんなにウマい話があるわけはありません。

タダでさえ、直前の3試合を完封勝ち(※3試合連続完封勝ちは29年ぶり)していた西武は、そろそろ負けるタイミングが来ていました。ルーレットだって同じ目はつづけて出ないのに、西武に完封勝ちがつづくはずがない。案の定、4回に突如として隅田さんが4連打を浴びて同点に追いつかれると、そこからはもう負けパターンへと一直線。

2点を失ってなお無死一・二塁という場面から、隅田さんは相手の送りバントをピッチャーフライにして封じたところで降板したのですが、バント失敗を帳消しにするかのように2番手の投手がすぐさま暴投で走者を進めると、四球⇒犠飛⇒盗塁⇒二塁打で3点を失います。これでこの回、都合5失点。普通は継投で流れを止めるものですが、継投で決壊するという西武の伝統芸が見事に発揮されました。このあたりも「クラシック(※昔からずっとそうの意)」を意識しているのかもしれませんね。

その後、西武は1点を返すものの、追い上げた途端に火消し役(※味方の)として十亀剣さんが投入され、浅村栄斗さんのホームランなど2発を浴びてジ・エンド。終わってみれば楽天のエース・涌井秀章さんの快投と、楽天の主砲・浅村栄斗さんの3打点の打棒を見せつけられる快敗で、「クラシックライオンズ」が好きな人にはたまらない試合となりました。絵に描いたような負けっぷりで、まぁ、それはそれで思い出に残る一戦だったと思います!

↓青いユニフォームと白いスパイクの爽やかな選手たちが見られてよかったです!


↓レオとライナもクラシックユニフォームで登場してくれてよかったです!


↓負けたあとはレオが顔面蒼白になるおなじみの演出もよかったです!


とまぁ、試合はヒドイものでしたが、ボンヤリと野球を見ることで疲れた心も多少安らぐような気分になりました。この日はクラシックイベントということもあって、余計にそういう気分になりました。ずっと昔に見たものの思い出を振り返りながら、同じような時間を同じ場所で過ごせるのは、とても嬉しいことです。変わらないものがある、変わらない喜びがある、それはありがたいことだなと思います。コロナ禍や昨今の低迷など苦しい部分もありますが、「そんな時代もあったね」と振り返れるようになったら、苦しみもまたいい思い出になるのでしょう。「ライオンズ」さえ残っていれば、前半はミクシィとかになっていたとしても、きっと思い出はつながるはずです。

そうそう、ひとつ「変わらないモノ」をこの試合では見つけることができました。コロナ禍で人数制限をしていたときはまったく気づかず、何となく解決済みたいなカンチガイをしていた件なのですが、久々に2万6000人もの大観衆が詰めかけたことで、この日の観戦中はスマホの電波がほとんどつながりませんでした。コロナ禍の2年を経ても、西武ドーム周辺の電波事情は変わっていなかったのです!

まるでドコモと楽天モバイルが入れ替わったみたいなレベルのつながらなさで、ツイートひとつするのにも何度もやり直しとなる始末。球団が提供するWiFiも貧弱なため、久々に「西武ドームに来たな!(※地の果てに来たの意)」って感じがしました。この電波で「お手持ちのスマートフォンで電子チケットを表示していただきまして…」などと言われるかと思うと痺れますよね!(※ムカついてキャッチャーマスクでその辺をぶん殴った痛みで手が痺れるの意)

聞けば9月にはレディー・ガガさまが西武ドームくんだりにお越しあそばしまして、コンサートなど開催してくださるとのことですが、ご来場のみなさまはどうぞお気をつけくださいませ。「季節感がズレてるおかしな寒暖」「電車以外ではまともに到達できない脆弱な交通網」「都会からの物理的距離を感じる貧弱電波」「都会と同じものが買える場所は1軒のファミマのみ」という地の果てでございますので。僕は慣れてるから平気ですけど、慣れない人が千葉マリンと同じようなもんだろうと思って来ると痛い目に遭いますからね。そういう意味では、せっかくガガさまが来日されるのなら、我らがスタジアム・ガタではなく東京ドームとかがいいんじゃないかと思いますね!



西武ドームのおかしな寒暖とガガ様の個性的お衣装は、相性悪そうですね!