国重要文化財「相輪塔」の修理完了 日光山輪王寺
栃木県日光市の日光山輪王寺で国の重要文化財に指定されている「塔」の修理が終わり、22日に法要が行われました。
輪王寺で修理が終わったのは、本堂の北側に位置し、「相輪塔(そうりんとう)」と呼ばれる高さ約15メートルの塔です。22日は修理に携わった関係者約10人が参列し、修理完了を祝う儀式が行われました。
この塔は1643年に徳川3代将軍の家光の命を受けて建てられ、この場所には明治時代に移築されました。天下泰平の願いが込められ、全国に9つしかない珍しい塔だということです。
老朽化が進み、耐震補強をする必要があったため、令和の大修理の一環で2020年11月から解体工事を始め、今年3月末に工事が終わりました。その際に鏡やお経など貴重な資料が見つかり、一般公開した後に再び塔内部の元の位置に戻されたということです。