北海道に咲く花を集めた企画展が、真岡市の井頭公園で始まりました。

北海道を代表する春の花「オオバナノエンレイソウ」は北海道大学の校章などにも使われ、雪解けから初夏までの短い間に一気に花を咲かせて実をつけ枯れてしまうことから「春の妖精」とも呼ばれています。

気温が常に21度以下に保たれた井頭公園の高山植物館では、日本最北の花の島「礼文島」や高山植物の宝庫と呼ばれる大雪山など北海道に自生する植物を中心に、100種類の花々が見頃を迎えています。

淡い黄色の花がかれんなリシリヒナゲシは利尻山の岩場に自生する日本で唯一のケシの仲間で、株の寿命が短くこの姿を見られるのは3日間ほどです。一方、青い花びらと黄色のコントラストが美しいヒダカハナシノブは、日高地方原産で春から初夏にかけて涼しげな表情を楽しませてくれます。

このほかにも館内には珍しい海外の高山植物も展示されています。企画展は5月9日まで開かれています。