火災のごみ焼却施設 復旧に54億5千万円 宇都宮市議会が補正予算可決
今年2月の火災の影響で燃えるごみの受け入れを停止している宇都宮市のごみ焼却施設について市議会は19日、臨時会議を開き、復旧費用など総額54億円余りの補正予算案を可決しました。
宇都宮市のごみ焼却施設「クリーンパーク茂原」の火災をめぐっては、火災で使えなくなった2機のクレーンなどの復旧に時間がかかることから、市は今年10月下旬に燃えるごみの受け入れ再開を目指しています。
設備の復旧には約11億6700万円かかり、この間、燃えるごみの受け入れができないため、市は市外のごみ処理施設などに運搬しています。運搬費用は36億8千万円に上り、これらに対応するため合わせて54億5千万円を追加する補正予算案が編成されました。市の借金にあたる市債や貯金にあたる財政調整基金を取り崩して賄うほか、見込んでいる特別交付税30億円を充てます。
市議会の臨時会議で19日採決が行われ、全員一致で可決されました。市は今年11月下旬の工事完了を予定しています。