元SIE女性社員が起こした性差別訴訟、さらに8人が名乗り。セクハラや昇進格差など主張
昨年11月、元SIEの女性社員が会社に対して解雇理由が性差別によるものだとカリフォルニア州で訴えを起こしていた件について、新たに8人の元・現職女性従業員が名乗りをあげました。
この問題はPlayStationのITセキュリティアナリストだったEmma Majo氏が、SIEが社内での昇進などにおいて、性別によるバイアスがあるとことを告発する内容の文書を経営陣に提出したところ、その直後に解雇されたことが発端となっています。
そして性差別を訴えたことで不当解雇された彼女個人だけでなく、同社で働いたことのあるすべての女性の代表の立場として、男女差別についての訴訟を起こしていました。
しかし先月ソニーは、Majo氏の主張は具体的な事実を示せず、曖昧で法的な精査に耐えるものではないとして訴えの棄却を求め、さらにソニー側弁護士は集団訴訟といっても、同様の訴えを起こす他の女性がいない、と付け加えました。
これに対し今週、Majo氏側弁護士は現役従業員を含む8人の女性からの陳述書を裁判所に対して提出しました。
その内容には、名乗り出た女性たちが米国にあるPlayStation関連の複数オフィスで屈辱的な発言、歓迎されない誘い、自分の仕事内容や提案を評価しない、そしてなにより女性の昇進に対する障壁が非常に高いと感じることが頻繁にあるという様々な行動や例が記されているとのこと。
たとえばSony Online Entertainment~SIEで16年務めているMarie Harrington氏は、calibration sessionと呼ばれる業績評価を公平に行うディスカッションの場において、議論される従業員の女性比率が非常に低かったと述べています。
例えばあるときは昇進の検討対象あがった男性従業員が70人近くもいたのに対して女性はわずか4人だったとのこと。
さらにインタビューの際女性従業員には、男性従業員には質問されることがない既婚か否かや家族構成についての質問などがあったとしました。
Harrington氏は後に、ナイキで傲慢に振る舞う男性従業員に反旗を翻した女性従業員らに関する2018年の記事を上司に示し、このようになる前に会社として対処すべきではないかと提案したとのことです。
その他の女性たちも、それぞれ自分のいた職場に関し、第三者機関がまとめた「従業員分布における大きなアンバランス」、たとえば男女共同参画会議の構成がすべて男性だったことや、軽蔑的発言があったとの主張、自身の経験における懸念として「有害な職場環境に適切に対処する姿勢が見られない」といった意見、さらにある女性がE3に出張した際に男性上司が女性従業員を連れてホテルのバーで飲酒し、関係を迫ったりいわれのない噂を流されたりしたなどのエピソードが陳述書に盛り込まれているとのことです。
ゲーム業界における男性優位な風潮は、昨年から未だに鎮火しないActivision Blizzardにまつわる一連の疑惑や訴訟をはじめ、それ以前もUbisoftなどで同様の申立てが起こされたりといった事例が報告されています。Riot Gamesは昨年12月にセクハラ・性差別を巡る集団訴訟の解決に1億ドルの和解金を支払いました。
今回の件に関してSIEはMajo氏の主張を否定し訴訟の棄却を求めていますが、集団訴訟にならんとしている最新の動きにはまだ反応を示していません。棄却するか集団訴訟になるかといった判断は4月に予定される裁判所の審理を待たなければなりません。
Source:Axios
via:Polygon
coverage:Axios
